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ときどき日記 13 (2021/04 - 2021/09)


2021/09/21 試作で模索

ピンホールカメラ試作

最近、ちょっと変わったピンホールカメラを作ろうかと軽く設計図のようなものを書いていました。販売しているようなものであれば買うのですけど、変わった汎 用的ではないピンホールカメラなので、慣れない工作をして作るしかないかなっと思ったのです。
ただ、いきなり板材で工作に取り掛かれるほどの技量とセンスが無いのは承知していますので、厚紙でテスト的に作ってみて具合を確かめようと思ったのです。厚 紙であればすぐに作れますし、失敗しても何ら徒労感はありません。っでその変わったピンホールカメラの厚紙試作を作った後に、ついでに普通のピンホールカメ ラを厚紙試作で同じような物を作ったのが上図です。もちろん厚紙なのでカメラ機能はなく、前面にピンホール穴を開けて後面にトレーシングペーパーを貼り付け ただけの投影図を確認するだけのただ単なる箱です。ようはカメラが誕生する前に絵画の世界で使われていた像を平面に投影するカメラオブスキュラと呼ばれる道 具を作ったことになります。
最終目的がピンホールカメラなので小さな穴を開けるわけですけど、直径0.3mm穴とかだと目で確認するには光量が全然足りないのです。それゆえに少し明るい直径 2.0mm,4.0mm,7.0mm穴を開けた厚紙を前面に貼り付けて確認しましたところ、7.0mmだとボケすぎてよくわからないのです。2.0mmか4.0mmぐらいが目で構図を確認する には良いようで、さらに冠布をかけて見れば目が暗さに慣れてより見えやすくなります。なんにしても投影像で構図を確認できる穴の大きさがわかっただけでも厚紙 試作をした成果がありました。
ちなみにカメラオブスキュラはピンホール穴にこだわらなければ前面にレンズを付ければ明るくなりますので、入手しやすい適当な凸レンズを貼り付けてピント面が 移動できるように伸縮構造の暗箱にすれば明るい投影図で見ることが出来て使い勝手がよくなります。
とりあえず試作を作ってみると、案の定というか色々と考え直さないといけない箇所も出てきました。まぁ今年中に出来ればいいかなっと思っていて、のんびり進め ることにいたします。



2021/09/08 変わった現像液

矢倉緑地

なにかと予約がとれないワクチン接種ですけど、やっと1回目を本日打つことができました。実に接種券が郵送されてから2ケ月近くかかりました。それというのも、 ウェブ予約しようにも市は接種を中断していたり国や府がやっている接種は一瞬で埋まってしまうような状態だったのです。他の人より接触が少ない私なので、 余裕で予約できるようになってからで良いだろうと思ってチェックだけはしていたのです。それがアストラゼネカのワクチン接種は1日経っても予約できるように なっていたので、そのワクチンで予約して接種したのです。
っで接種後の副反応があるかもしれないので、解熱剤やスポーツドリンクなどを用意したのです。その解熱剤は何があるのか調べてみると、購入したロキソニンとか 色々製品候補の中にタイレノールがあったのです。このタイレノールってアセトアミノフェンが主成分で、昔にこれを現像主薬として現像処方を作りだした人がいま した。パラセタモール(Paracetamol)処方やパロディノール(Parodinol)処方がそうですけど、調合過程に手間がかかり又署名の必要な薬品も使いますから少し面倒で すね。もちろん私も調合したことがありません。当時は必要に迫られていたせいだったのかもしれませんが、まさかの市販医薬品から現像液を作ろうと考える人が いることに驚いた記憶があります。
他に変わった原材料を使った現像液では、コーヒー現像(Caffenol)処方や処方名は知らないですけどハーブ茶や紅茶を使ったものもあります。これらはアスコルビン 酸というかビタミンCと炭酸ナトリウムを付加して現像液としていて、いたってシンプルな調合なので興味があれば試してみるのも面白いかもしれないです。
フィルム市場は小さくなっても調合現像処方はもちろんのこと市販現像液でも選択肢は比較的多くありますから、初めてフィルム現像する時やフィルム銘柄を変えた 時などに様々な現像液を試して自分に合うのを探してみるのも楽しいですよ。



2021/08/27 網目模様のフィルム

石川県の公園

先日に暗室系Youtubeを見ていると面白い実験している動画がありました。
attic darkroomという比較的新しいチャンネルで、主にフィルム現像の実験をしていて失敗成功は問わずにとりあえずやってみるチャンネルのようです。実験の意 義とか考えると億劫になることをやってくれているので、結構参考になるチャンネルでもあります。その中の動画にフィルム現像の時に粒状ではなく網目状にする 動画があったのです。下記がその動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=gSw-XvL-Edw
引伸機を使ってマイクロフォーカス(ピントルーペ)を覗いている人は実感してると思うんですけど、フィルムって拡大すると小さな粒が離散的というかバラバラに ちりばめられていて像が構成されているものなんですね。その粒々をフィルム現像時に一工夫させることで網目模様に変化させようというものです。
動画の中でも触れているのですけど、下記のイルフォードのページを参考にすると上手く作用したようです。
https://www.ilfordphoto.com/unleash-that-reticulated-film-python/
やり方をざっくり書きますと、フィルム現像時での停止浴および乾燥時に大きな温度変化を与えるというものです。大きな温度変化を与えることでフィルムのゼラ チン層乳剤が膨らんだり縮んだりすることで網目模様になるらしいです。これらは古いタイプの乳剤がより効果的だと書いていますので、トライXやHP5のようなト ラディショナルタイプのフィルムが合うということなんでしょう。ただ、高温と低温を急激に変化させる処理でフィルムになんらかのダメージがあるかもしれない です。
なかなか面白い網目模様ですけど大きく目立つような網目ではありませんから、なんらかの方法で高めて目立たせることも必要な気もします。極小さなフィルム規 格で撮ってプリントを大きく引き伸ばすとかしないと、せっかく手間掛けてプリントしても他人からは気付いてもらえないかもしれませんね。



2021/08/15 露出計

徳島河川敷

私はたまに工作などをしているサイトを見るのですけど、その中に暗くなるとライトが点灯する照明器を工作しているページがあったのです。単純ではあっても電気 回路とか理解できないのですけど、何気なく回路を見ていると露出計で使用するCdSセルを使ってオンオフを制御しているのですね。CdSセルって明るさで抵抗値が変 わる電子部品で、それが普通に安価で売っていることを初めて知りました。あくまで部品なので電気回路を理解できない私にはどうすることもできないんですけどね。
っでそうすると露出計を自作する人もいるんじゃないかと調べると、海外の方で何人か露出計を作ってる人がいました。中にはミラーとペンタプリズムを使ってスポ ットメーターを作ってる人もいたりして、世の中には工作に長けた人がいるもんだと感心してしまいました。
露出計って中古カメラ店でお気に入りのフィルムカメラを見つけて購入した時に、露出計を内蔵していない機種だから購入しようかと検討する用品だと思います。私 もそうで、それで最初に選んだのが現在でも販売しているセコニックのツインメイトという露出計だったのです。有名メーカーで一番安価だったというのが理由で、 その後はゴッセン製や古いペンタックスのスポットメーターなどを使用用途の違いもあって追加購入したのです。
それで今販売されている露出計ってどうなってるんだろうと思ってAmazonで調べてみると、有名メーカーではない安価な露出計っていくつかあるんですね。信頼性や 精度の方はわからないんですけど、それらは電池式ではなくバッテリーによってコード充電するタイプで5000円少々で売っているようです。ほとんど電気を消費しな いような用品ですのでバッテリーで良いのかもしれませんが、バッテリーの経年劣化が少し気になるところです。
露出計内臓ではない中古フィルムカメラも値段がピンキリで、カメラの値段より露出計の方が高いといったことも多々あると思います。そういった場合は安い露出計 にするとか中古の露出計を検討するのも良いんじゃないでしょうか。
昔のカメラって個性的で魅力的なものが多いですからね。



2021/08/03 ヒューズ製のリール

ヒューズ製リール

先日の日記で書いたヒューズ製のステンレスリールを試してみました。とはいっても120フィルム用ではなくて、その後にリールの具合が 良さそうだからと追加で買った135フィルム用で試したのです。
っで買って届いたので、試しでAP製現像タンク付属の液を通す管に通そうとすると通らないんですよね。なぜか管よりリール穴の方がわずかに小さいのです。思いっき り力を入れると通りそうですけど、そんな状態じゃまともに使用できないし、どうしようか悩んだあげくに管を削ることにしました。紙やすりで管を根気よく徐々に削 って、リールが入れやすく且つ簡単に抜けないような所まで削る作業をしたのです。ちょっと疲れましたけど具合の良い状態まで削ることができました。結局は0.5mmぐ らい満遍なく削ったんじゃないでしょうか。このAP製の管は別売で1ドルほどで売ってるので、又の機会のついでに買ってストックすることになるかと思います。
使ってみての感想というほどのものは無くて、ステンレスリール使っている人ならスムーズにフィルムを巻くことができると思います。リールへのフィルム固定はバネ による圧力ではなく、パーフォレーション穴に引っかけるタイプのものです。ぶっつけ本番で行ったのですが、なんら手間取ることなく現像を済ませられました。リー ルは引っかかりなく巻けて中々しっかりした作りの良い物ですね。今回AP製現像タンクで使用しましたので、135フィルム2本の時は650ccの溶液が必要になります。
っとヒューズ製リールについて書きましたけど、他の人にお勧めできるかというと難しい所があります。リールの出来は良いんですけど、上記のような作業がいるかも しれませんし価格が非常に高くて、この2個のヒューズ製リールでAP製のプラスチックリール2個も付いた現像タンクセットが3セット以上買えるような価格なのです。 よっぽどプラスチックリールよりステンレスリールが好みで合っているという人以外は、選択しない方が財布にはやさしいでしょう。
私はというと、ヒューズ製リールとAP製現像タンクとの組合せがかなり気に入ったので、135フィルムはこの組み合わせで現像することにしようかなっと考えています。



2021/07/23 電池アダプタ

朝来

最近撮影アクセサリなどのメーカーであるユーエヌが電池アダプタの新製品を売ってるんですね。昔の電池であるMR-9形状に続いて4LR44形状のも販売してるようです。 昔のフィルムカメラって今では売っていない電池規格の機種が結構あって、そのカメラを使うとなると今でも売ってる電池で代用できる電池アダプタが便利なんです。 大きさと電圧の問題なので、よく似た代用電池があればそのまま入れるってこともありますけど、そうじゃなければ大きさを合わせたり電圧を変えたりする電池アダプ タを使用するわけです。大きさだけなら側だけを作れば良いので自作する人もいるようです。
私は特殊な電池のカメラはそれほど持ってないですけど、MR-9形状の電圧変更する関東カメラ製の電池アダプタを使っています。っで4LR44はまだ電池売ってただろうと 思って量販店のサイト見ると軒並み生産中止になってるんですね。近いうちに無くなるだろうと思ってましたけど、予備の電池をまだ持ってるから全然気づかなかった ...。有名じゃないメーカーの4LR44も売ってるサイトも多いようですけど、将来的にいるだろうと思ってこれを機会に電池アダプタを1つ注文しました。
電池アダプタは昔から売ってる関東カメラ製があって、今回ユーエヌ製も販売したんですよね。これはどういうことかと少し考えてしまいました。なぜなら昔のフィル ムカメラですから、台数が増えることも無く逆に少しづつ減っていってる市場だと思うんですよね。需要がありそうに思えないんです。っで都合よく解釈すると、中古 フィルムカメラの販売市場は減ってるけど使い始めた消費者が増えてるんだろうと、希望的な思い込みをすることにしました。まぁ思い込みですからね...



2021/07/12 トートバッグ

ハス

私は日常では普通のショルダーバッグを使っていて、それでもバッグの中には何か撮りたいものを見つけた時の為に小型カメラを何台か入れるようにしています。その 日常用のショルダーバッグは普通のバッグなために心許無いので、底には硬質ウレタンスポンジを敷いて落とした時でも大丈夫なようにしています。この硬質ウレタン スポンジってホームセンターで容易に手に入れることができて少し便利なんです。簡単に切って好みのサイズにできますし、接着すれば箱型のクッションボックスのよ うなものも作れます。市販のクッションボックスではサイズが合わないって時に使ってみるのも良いかと思います。
もちろん撮影用ではカメラバッグを使用していて、リュックサック型とトート型のを幾種類か所持しています。1つで事足りれば一番良いんでしょうけど、カメラ類の 大きさ重さの違いや移動手段などによって使い分ける必要があるためにそれぞれ複数個持っているのです。リュックサック型は別として、ショルダーバッグではなくト ートバッグを使用するのは、カメラが取り出しやすくて持ち手を肩にかけていればファスナーが開いていても中の物が飛び出しにくいというのが大きいのです。カメラ 1台だけなら首からぶら下げていればいいんですけど、複数のフィルムを入れたカメラがあると取り出しやすいのが何より優先されるのです。
そのトートバッグで以前はf.64のバッグを愛用していたのですが長年の酷使で破れてしまい、再度購入しようにもf.64のトートバッグは販売中止でもう売っていないの です。そのために代わりのものを探したのですけど、f.64のような大き目サイズのトートバッグって見当たらないんですよね。昔は結構たくさんの種類があったように 思うのですけど、今はほとんど見当たらないのです。あっても持ち手が短くて肩にかけられなかったり箱型トートだったりして、どうもしっくりするようなのが見つか りません。まぁ仕方がないので、大昔に使っていて存在をほとんど忘れていたApexのトートバッグを再び使い始めているような次第です。
少し小くてよければニコンのトートバッグがあって重宝はしていても日帰り撮影用で、1泊ぐらい出来そうな大きめサイズのトートバッグが増えてくれれば良いのにと 思っています。でも、撮影機器やスタイルも変わってきているので需要があまり無いのかもしれませんね。



2021/07/01 すごく小さかった

フィルムピッカー

先日必要になった暗室用品を海外通販で購入して、ほんの少しの用品なためだけに買うと配送料が割高になってしまうので、その他用品や洋書など諸々も一緒に購入 したのです。届いたので早速開封して品を確認していると、酢コンブのようなものがあるのです。何だろうこれ?...っとしばらく考えたら思い出しました。自家 フィルム現像している人は良く使っているフィルムピッカーという用品でした。
知らない方のために説明しますと、135(35mm)フィルムで撮影した後のフィルムってフィルム端まですべてパトローネという金属製カートリッジ入ってしまうカメラ が多いのです。そのままでは自家現像できませんのでフィルムを取り出すことが必要なのです。その取り出す用品で、上図左のように栓抜きのようなものでパトロー ネを分解するフィルムオープナーという用品もあるんですけど、ダークバッグなどの暗室状態で作業しないとフィルムが露光してしまうので使い勝手が悪いのです。 そこでパトローネの口からフィルム端を引出す上図右のフィルムピッカーと呼ばれる用品を使うのです。
そのフィルムピッカーって構造が単純なものですから、どこのメーカーでも判で押したように同じような形で同じサイズだと思っていたのです。今回予備というこ とで少し形を違うのを選んだのですけど、まさか上図中のようなすごく小さいフィルムピッカーが届くとは思いもよりませんでした。サイズを見ていなかった私の 不注意ですけど、機能すれば何ら問題にはなりません。でもちょっと不安になったので未撮影フィルムを巻上げて試してみたところ、少し操作にコツがいるようで すね。小さいので突起のある方のパトローネ口に寄せて差し込んで、回して音がしたらフィルムを逆回しにして後膜を押し込んで、そして引出すという操作がいる ようです。普通のフィルムピッカーであれば差し込んで回して音がしたら後膜を押し込んで引出せば出てくるので、今回のフィルムピッカーは少し手順は増えはす るんですけど問題なく機能することができます。初心者であれば大きなフィルムピッカーの方が使いやすいでしょうけど、慣れた人だと小さくても無理なくこなせ るんじゃないでしょうか。
思ったのとサイズが違うというのは通販ではよくあることですけど、きちんと確認しなくちゃいけないなと再び思いおこしてくれる用品でした。



2021/06/18 お得な切符

矢倉緑地公園

最近は公共交通機関を使っての撮影小旅行みたいなのをしていないので、情勢が落ち着いたらそういう小旅行もしたいなっと思っているところです。トートバッグ に135(35mm)フィルムカメラ2~3台と4段三脚と着替えを持って1泊ぐらいでノンビリと散策したいですね。
移動手段としては、高速バスで安く移動するのもありですし、鉄道会社では周遊できるようなお得な切符も売っています。そのなかでも私が勝手に良いなと思ってい るのが、南海電車の販売する「とくしま好きっぷ」という切符です。南海の駅から和歌山港を経てフェリーで徳島港まで行ける切符なんです。それでいて2,200円と いう価格設定のお得さで、電車とフェリーで旅を楽しめるという贅沢さなんです。南海電車と南海フェリーという同グループだから出来るような切符なんですね。
とはいっても私はこの切符を使用したことがありません。南海フェリーは車で何回か使ったことありますし、南海電車の特急サザンで和歌の浦や加太などは何度も 行っているのですが、一度もこの切符を使ったことがありません。だからこそ、一度使ってみたいなっと思ったわけです。私であれば特急サザンで難波駅から和歌 山港駅に行くと思いますが、その時に追加料金を払って指定席をとるかと思います。特急サザンの指定席車両はいつも人が少なくてシートも良いので、快適に和歌 山まで行くことができます。
公共交通機関の自分に合ったお得な切符を見つけて、落ち着いたころの旅を考えてみるのもいいかもしれませんね。2人様以上でご利用OKって切符も多いのが悔しい 所ですけど...



2021/06/05 フィルムのスキャナ

鳥と夕焼け

私は暗室作業をしてはいてもフィルムを直置きしてプリントするいわゆるコンタクトプリントは作りません。コンタクトプリント用の用品も持ってはいるのですけど、 暗室をやり始めたころに私にとっては無駄な作業だと思って止めてしまいました。それはフィルムと同じサイズでプリントしてもディテールがわかりにくいということ もありますし、フィルムをスキャナに通せばある程度の取捨選択はディスプレイ上で出来きて、悩むコマはとりあえずテストプリントしてしまえば済むことだったから です。まぁ撮ったコマに対してプリントしたいコマの確率が低すぎる自分の未熟さも影響しているのかもしれません。(コンタクトプリントしても無駄コマばかりにな ってしまうという現実が...)
そのスキャナで私が使っているのは大昔のフラットベッドスキャナで、たぶん15年以上使っているビンテージものなんです。もちろん最新OSに対応していませんので、 これまたWindowsXPの載ったビンテージもののノートPCと繋いで使っているわけです。ネットに繋いでないので壊れなければ大丈夫なんですけど、さすがにちょっと先の ことも考えないといけないなっと思っているわけです。スキャナの酷使でキズやスレが出てますし、色も少しおかしくなっているのでなおさらです。
私がスキャナに求める条件としては135(35mm)フィルムと6x7判までの120フィルムが読み取れることが必須で、手間がかからなければなお良いというものです。確認用画 像なので、画質はそれほどの高画質は求めていないです。っでちょっとフィルムを画像化する方法を検討してみます。
簡易であればライトボックスに載せたフィルムをスマホの専用アプリで読み取るというのもありますし、デジタルカメラを使うのであればコピースタンドにライトボック スと専用のガイドに通したフィルムを読み込むものや、デジタルカメラのレンズ前に専用の拡散板とガイドを装着して撮影するものもあります。スマホは数年で買い替え るもので同条件での継続が難しいですし又アプリの改訂も頻繁に行われるので遠慮することにして、デジタルカメラは一瞬で読み取れて便利なのですけど1コマごとに手 動で位置をずらす必要があってちょっと面倒な気がします。
フィルム専用のスキャナは、安ければ2万円未満で6x9判120フィルム迄読み取れるものがありますが、これも1コマごとに手動で位置をずらす必要があります。かといって 自動で読み取れるフィルムスキャナは必要以上に高画質で高価となってしまいます。
結局はフラットベッドスキャナが自分には良いんだろうなという気がします。メーカーはエプソンかキャノンかどちらの物が良いだろうかと思ってたのですが、いつの まにかキャノンのフィルムも読み込めるスキャナって無くなってるんですね。全く知らなかった...これはもう追い立てられてような感じがひしひしとします。
直接暗室と関わりない用品なので迷っておりますが、近いうちに購入せざるを得ないと思っています。



2021/05/20 特殊口径フィルタ

並木

最近の近隣散歩では臨時休業している大型施設の周辺を歩いたりしています。駅も大型施設の為だけにあるようなものですから、その施設が休業中になると駅を降 りればほとんど人もいなくて快適な散歩撮影ができるのです。もちろん施設内には入れないですからその周辺をぶらぶらしてるだけなんですけどね。
ところで、古いカメラを持っているとレンズフィルタの口径が特殊なものが案外多いものです。それが最近というか気付いたのが最近なだけでもっと以前からだっ たのかも知れませんが、特殊口径のフィルタってすごく種類が減ってるんですね。以前は店頭にはなくてもメーカー通販とかでは扱っていたものが、ほとんど無く なっているような感じです。かぶせ式フィルタは見当たらなくなっていたりして、古いカメラの所有者は減る一方なので需要が無くなっているんでしょうね。
とはいっても私が使用する特殊口径のフィルタは二眼レフのローライBAY1サイズだけで、それらは外国メーカーのフィルタがそれなりに販売されています。ただ、 いくつかの種類のフィルタは入手できなくなってしまいましたので、今入手できるものだけでも予備を確保しておこうかと少し検討しています。まぁ最終的に劣化 しても角型の硬質樹脂フィルタを削って入れ替えれば何とかなるだろうとも思っています。
フィルムカメラ関係は、いつまでもあると思うなですね。



2021/05/08 ステンレスリール

Hewes Pro Stainless Steel Reel

フィルム現像で扱う現像タンクとリールがありますけど、私はプラスチック製ではなくステンレス製タンクとリールばかりを使っています。 いくつか理由があるのですけど、その中に私がプラスチックリールにフィルムを巻くのが苦手ということがあります。本当であればプラスチック製リールの方が巻きやすい はずなんですけど、どうも手間取ってばかりで私には合っていないような気がするのです。ゆえに所有しているAP製やパターソン製などのプラスチック製タンクの出番が ほとんどないのです。
そのようなことで先日に海外通販サイトを何気なく見ていると、少し面白いリールを見つけました。120フィルム用のステンレス製リールなのですが、私の持っている パターソンの現像タンクにも使用できるというステンレス製リールなのです。パターソンのプラスチック製タンクにステンレス製リールを組み合わせるという異色の 製品に興味を持ったわけです。っというのも今120フィルム現像で使っているのが廃盤になったマスコ製ステンレスタンクで、マスコ製の予備を持っているわけでも なくて何かあった時のために確保しておきたかったのです。っというわけで、そのステンレスリールを2個注文して届きました。
製品は「Hewes Pro Stainless Steel Reel - 120 - for Jobo 1500 and Paterson Tanks」というステンレス製リールです(サイトによって製品名が異なる)。このヒュ ーズ製120フィルム用リールでもいくつか種類がありますから注意が必要です。製品名にある通りJobo製タンクにも使用できるようで、また購入サイトと違うサイト にはAP製タンクにも使用できるという説明がありました。AP製とパターソン製リールはよく似てますからね。っでそのステンレスリールをパターソン製およびAP製の タンク付属の液を通す管を付けたのが上図です。使用出来ると書いているとおり管にぐらつくことも無くピッタリ合うようにできています。ちなみに、手持ちの幾種 類かの他ステンレスリールではこの管が通らないほど狭く作られてますから、普通のステンレスリールでは同じことはできないですね。
っとまだ使用もしていない製品のことなのでお勧めしているわけではなくて、こういう変わった製品がありますよということだけなのです。リールの作りはなかなか しっかりしていて良い感じがします。とりあえず私としては使えそうなステンレスリールの予備を確保できたということで満足していて、暇のある時にでもこの組み 合わせで試してみようと思っています。
余談ですけど、リールを買って届いたその日に何気なくサイトを見てみると、価格が一気に5割近く上がってしまっていました。ヒューズ製のリールが全て高くなって いるようで、ちょっと残念なことです...



2021/04/26 トイカメラ

北海道

久しぶりに撮影済みフィルムが溜まったので数日かけてフィルム現像している今日この頃です。
ところで最近、日本や海外の通販サイトでトイカメラが増えているのをよく見かけます。共通しているのは、135(35mm)フィルムを使用した焦点距離30㎜程のレンズ・ 固定焦点・1/125s程の固定シャッター速度・F8.0超えの固定絞り・そしてフラッシュ付きという判で押したようによく似たスペックのトイカメラなのです。それが いろいろな有名メーカーブランドで販売されていて、もしかしたら製造しているOEM元会社はみな同じで、外側だけを相手先によって変えてるんじゃないかと思って います。価格も数千円(数十ドル)ほどで手頃ですけど、不思議と価格はブランドによって少しバラツキがありますね。
これらカメラは思うにフィルムを使ったことのない若い人を顧客ターゲットとしている製品なんでしょう。デジタルカメラ黎明期のヒット機カシオQV-10が1995年 でしたから、それを考えると30代ぐらいまでの人がフィルムを使ったことがなくても全然不思議じゃないんですよね。トイカメラの写りは置いといて、フィルムの出 し入れさえ憶えればシャッターボタンを押して巻上げるだけなので、ピント合わせのタイムラグもなくて直感的に撮影できるのが利点じゃないでしょうか。
できればトイカメラ以外に、レンズ交換式の絞りやシャッター速度が自由に設定できるフィルムカメラが新品で手に入れば良いのですけど、今は高級レンジファイン ダー機のライカ以外は見当たりません。中価格帯フィルムカメラが長く不在の状態で、どこかのメーカーが気まぐれで出してくれないかとずっと思ってるんですよね。



2021/04/14 コダック レチナⅡc Ⅲc

KODAK retina Ⅱc Ⅲc

地図アプリで MAPS.ME というスマホのアプリが最近ちょっと気に入っています。これは地図をダウンロードすることでオフラインで地図を見ることができるのです。日本 国内で言えば50ほどの地域で分けられてますから、旅などで撮り歩く地域を予めダウンロードしていれば電波が届かない所でもオフラインで見られるし、従量通信料であれ ば通信料が節約ができます。もちろんフリーでGPSによる追跡が可能ですので私にとってはありがたいアプリですね。
ところで、このカメラは西ドイツで1950年代に作られたコダックレチナⅡcとⅢcという135(35mm)フィルムを使用する機械式レンジファインダーカメラで蛇腹フォールディ ングカメラです(蛇腹は見えないようになっている)。かなりヒットしたカメラのようで、中古カメラ店では比較的容易に見つけられる機種だと思います。Ⅱcは露出計無し モデルでⅢcには電池の要らないセレン露出計が付いてます。残念ながらこの機は経年劣化で既に露出計は動いてはいませんが、セレン露出計ですので無くても勘露出で良 いような気もします。またこのカメラはレンズ一体型カメラに見えますが、前玉レンズを広角や望遠レンズに交換可能になっています。標準レンズ以外を装着すると蓋は 閉まらなくなってしまうんですけどね。これらレチナに付いてくる標準レンズっていくつか種類があるようで、私の持っている2つとも60年以上前のレンズとは思えないほ ど良い写りをします。今でも充分使えるカメラですね。
唯一の欠点というほどではないですけど、フィルム装てん時にフィルムカウンターのセットを行う必要があります。逆算式のフィルムカウンターでさらに1の数値になると フィルム巻上げがロックするように出来ている(解除は可能)ので、フィルム装てん時にはフィルムカウンターをセットすることを習慣化する必要があります。
あと特徴的なのがフィルム巻上げレバーが底に付いていることです。昔のカメラには底に巻上げ機構が付いてるものが他にもあって、トリガー式やつまみを回すようにな っているものもありました。底に付いてることで扱いにくいと思うかもしれませんが、レチナのこの巻上げレバーは非常に扱いやすいのです。ファインダーを覗いたまま 連写するには適さないんですけど、1枚づつ撮るような場合に手首を捻るのではなくて、レバーに掛けた指と手首を閉じるようにすれば巻き上がるのです。私はなぜかこの 巻上げ動作が好きで、撮影のテンポが少し上がるような気になるのです。
元々このカメラは写真趣味になったエントリー向けAF一眼レフの次に買ったカメラで、初めて操作した時は昔のカメラなのになんて工作精度が良くて雑なところが無いカメ ラなんだろうっと思ったものです。なんせ初めての機械式カメラでしたから、カメラというより精密な機械式時計を触っているような感じがしたのを憶えています。その 好印象のおかげで、中古品へのネガティブなイメージが少なくなったカメラでもあります。
製品は新しければ新しいほど良いと思いがちですが、市場が小さくなったフィルムカメラではあてはまらない事柄ですね。



2021/04/03 交換レンズ

奈良

Youtubeでレンズのカビを面白い方法で取り除いている動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=MFot5WDeEPA
上記動画なんですけど、廉価な小型オゾン発生器を使ってレンズのカビをお手軽に取り除くことができるというものでした。ホントなのかな?っと思いつつ、必要な 時には試してみる価値があるような気がして、ブックマーク代わりにここに書いているのです。他に悪影響とかもあるかもしれませんけど、交換レンズにカビがあっ たら駄目元で試してみるかもしれませんね。
その交換レンズって人それぞれに訴求ポイントがありますけど、当初思ってた以上に数多く所有してしまったという人が多いのではないでしょうか。私は性能面で言 えば適度なシャープさと適度な逆光耐性があれば良いかなっと思ってるぐらいなので、たいしたレアレンズや超大口径レンズなどは所持していないのですけど、それ でも単焦点レンズで使用する焦点距離を補うためにそれなりの本数所持しています。よく使う焦点距離のレンズには予備も必要になってしまいますからね。
そのレンズ群もほぼ揃えてから10年ほど経って今更増やさないだろうと思ってたのですが、最近2本ほど交換レンズを購入しました。っというのも親父からの遺品のカ メラレンズが揃っていなかったからです。ニコンMF機は50mmと20mmがあるのでとりあえずは良いのですけど、ニコンAF機には標準ズームレンズが1本あるだけなので、 AF単焦点レンズが必要だなと思っていたのです。MFレンズをAF機に使うこともできますけど、AF機にはAFレンズの方が合いますからね。っでニコンのホームページ見る と、現行レンズは絞り環の無いレンズだけになっているのですね。幸い切替えてからそれほど期間が経っていないのか、絞り環のある新品50㎜と中古美品24㎜を手に することができました。フィルター径がどちらも52㎜で統一されているのはちょっと嬉しいことです。
私の所持レンズ群のなかでは凄く新しいレンズなので、使うのがちょっと楽しみなんです。