THIN FILM web site

PAGE TOP

ときどき日記 15


2022/06/24 プリント用現像液

ハス

最近モノクロプリント用現像液を変えました。以前にデクトールに変えてから大して期間は経ってなくて描写にも不満は無かったのですが...。
デクトールの前には市販の溶液現像液の10倍希釈タイプで、そのまた前も同様に別メーカーの10倍希釈タイプだったのです。その10倍希釈タイプの現像液が長かったた めに、デクトールの3倍希釈タイプは少しだけ面倒だなっと感じていたのです。保管時にかさむ割には減りが早いという程度の事なので気にすることも無くて、昔して いた粉体現像液に戻っただけのことです。だけど、あるホームページでイルフォード処方の10倍希釈タイプの自家調合レシピが載っていたのを見て、ちょっと興味が湧 いて試してみたのです。100枚ほど焼いてみて結果的に描写にも不満が無くて薬品も揃っているということで、しばらくこの処方でプリントすることにしたのです。
http://lostlabours.co.uk/photography/formulae/developers/dev_cool_wam_tones.htm
(ホームページは、http://lostlabours.co.uk/index.htm)
使用する薬品が入手の難しいものや署名の必要な薬品も使いますからお勧めしませんが、既に薬品を持ってられて興味があれば試してみても良いかと思います。
ベースの濃縮現像液を作って使用希釈時にベンゾトリアゾール溶液を加えればID-62処方になって、臭化カリウム溶液ならID-78処方になるというものです。ID-62処方 は冷黒調寄りのニュートラル現像液で、ID-78処方は温黒調現像液です。私は当面ID-62処方しか使わないために濃縮現像液作成時にベンゾトリアゾールを加えていま す。使っている印画紙が純黒調なので色の変化は乏しいのですけど、デクトールに比べてやや冷黒調寄りでコントラストは少し高いように感じます。
薬品を持っていたというのが大きかったのですけど、濃縮液2リットル作れば20リットル分の現像液ができるのは嵩張らずに管理が少し楽になります。デクトールで基 準以上に濃い溶液を作ろうと思っても溶けませんからね。かといってデクトールはストックしていて止めたわけではなく、薬品が無くなったり気が変わったらまた元の デクトールに戻ってくるかと思います。



2022/06/13 マウントアダプター

六甲アイランド

街中では賑やかさが戻りつつありますけど、カメラ用フィルムの供給は不安定なままなので早く安定供給できるようになって欲しいものです。
ところで、カメラ撮影用品って必要な時に買う物なんですけど、中古カメラ店でワゴンに入った撮影用品を将来使うかもしれないからって買う時があります。安いし将来 見かけなくなるかもっと思うのが大きな理由で、本当に使うかどうかは二の次でした。
レンズフードやレリーズなどは後々役に立ったことが多かったのですけど、それらの中に2つ持っているマウントアダプターは多分将来も使わないだろうなと思っています。 1つがM42レンズからペンタックスKマウントボディに変換するもので、もう1つがペンタコンシックスレンズからマミヤM645ボディに変換するものです。それぞれ片方はM42 レンズを持っていなくて、もう片方はマミヤM645ボディを持っていないような状態です。昔にそれらレンズやボディを買おうかどうか真剣に悩んでいた時期もありましたが、 買ってしまうとそのマウントで色々と揃えてみたくなってしまうだろうと買うのを踏みとどまりました。異なるマウントを増やすより保有しているマウントの予備レンズや 予備ボディを充実させた方が自分には役に立つだろうと思ったのです。
その予備も今では必要な物をほぼ揃えてしまったので、これ以上あまり増えることは無いような気がします。年齢重ねて物欲が枯れてきたのかもしれませんし、買いたい 中間価格帯での新製品が出ることのないフィルムカメラ分野ですからね...



2022/06/02 フィルムカッター

和歌山

最近小さなブロアーが販売されたので使ってみました。ユーエヌのシリコンブロアーSというもので、極小というわけではなくて普通のサイズより1回りほど小さいブロ アーです。噴射量も充分なので少しでも荷物を減らしたい私にとっては良い買い物でした。
そういった用品が販売されているのは良いのですが、昔に販売されてるのは知っていて今頃になって買っておけば良かったと思っている用品があります。当時は全く必 要性を感じてなくて、なぜそんなものが必要なのかも疑問でしかなかった用品です。
それはフィルムをガイドを使ってカットするフィルムカッターなのです。現像後のロールフィルムを135(35mm)フィルムなら6コマごとに切るだけの用品です。当時はコ マ間をハサミで切るのも何とも思わず出来ていたのですけど、老眼が進んだ今となってはコマ間を上手く切るのに失敗することがあって、あ~こういう時に必要だった んだと腑に落ちている次第なんです。しかし老化って嫌なものです。
少しぐらい画像にかかっても気にすることはないのですけど、やっぱりきちんと切りたいものなんですね。100円均一ショップのはさみから精密ばさみにも替えてみまし たが少しマシになる程度だったので、近いうちにクリップのような形状でガイドを自作して対応しようかと思っています。
昔のあるうちに買っとけばよかったんですけどね...



2022/05/21 赤外フィルタ

日本民家集落博物館

最近、手持ちで撮る時の赤外フィルムのフィルターを変えました。
私の現在手持ちで赤外撮影で使うフィルムはローライInfrared400です。手持ちでの撮影用ということで、一番感度の高い赤外フィルムを選んでいるのです。ISO感度400 のフィルムですけど、赤外撮影でよく使われるIR720のフィルタを通すとだいたい4~5段ほどの露出倍数がかかります。感度400フィルムならフィルタを通すと25~12ほ どの感度に低下するということになります。そのままでも手持ちで写せないことはないんですけど私は絞りをなるべく絞り込みたいので、もう少し感度を上げて撮影し て増感現像で補うようにしています。これはあくまで手持ち赤外撮影時でのことで、三脚使用時での赤外撮影では異なるフィルムと異なる現像処理をしています。
その赤外撮影でのIR720フィルタってメーカーによって若干色は違うのですけど、共通しているのはほとんど真っ暗のフィルタなのです。一眼レフに装着してファインダ ーを覗いてもほとんど何も見えないのです。ゆえに今まで外付けファインダーをホットシューに付けて撮影していました。ただ外付けファインダーで撮影している自分 がどうも信用できなくて構図ミスばかりしてしまうので、直接ファインダーを覗けるようにということでIR680フィルタに変えました。このフィルタなら標準ファインダ ーに目を覆うアイカップでも付ければ、少し覗いていると目が慣れて暗いながらも構図が確認できるのです。IR720(720nm)からIR680(680nm)ですから光をカットする波長 が下がりますので、赤外効果は少なくなり可視範囲が多く写されることとなります。手持ちですから円形の捻じ込みフィルタしか使わないですけど、シートフィルタに比 べて細かく用意されているわけではないのでIR720(IR715)の下になるとIR680になるんじゃないかと思います。ちなみに、このローライのフィルムを使い始める時にR64(6 40nm)フィルタでテスト撮影したことがありましたが、まったく赤外効果は表れずに単なる赤フィルタを着けたのと変わらないような結果でした。
私は写真趣味になった当初ぐらいから赤外フィルム(そのころはコニカの赤外フィルム)は使っていて、今でも使い続けている理由というのが心地の良いコントラストの高 さにあると思っています。普通のモノクロフィルムで橙や赤フィルタを付ければコントラストは高くなりますが、単調になりがちな風景写真ではシャドウ部に沈みこむ領 域が多いんですね。例えば晴天の青空で雲が浮かんでいるような情景では雲が浮き上がって良いのですけど、山間部も入れて撮るとなると山間部がシャドウ部に寄ってし まって山並みがはっきりせずに一種の影絵のようになってしまうのです。橙や赤フィルタはその色の波長以下をカットするわけですから波長の低い青や緑色が露光されに くくシャドウ部となってしまいます。一方の赤外フィルムでは、光が反射する所はハイライト部になり光を吸収する所や光が届かない所はシャドウ部となります。例えの 同じ情景だと山間部は木の葉によって反射されて明るく描写されるわけです。それが単調になりがちな風景写真ではバランスよくコントラストが高い描写となることから、 目で見た感じとは異なってはいても長く使い続けている理由になっているのだと思います。
とは言っても、よく使われるIR720フィルタといえども全て赤外領域ではなく可視領域も含まれています。赤外領域だけにするにはもっと波長カット数値の高いフィルタが 必要となるのですが、使用する赤外フィルムがどこまでの赤外波長感度まで対応するかに依存します。シャープカットフィルタの波長数値と使用赤外フィルムのもつ赤外 領域感度とによって差異が表れるということなります。
見た感じと異なる描写となるために好き嫌いの別れる赤外写真で色々と制約もあるのですが、興味があれば晴天の日に赤外撮影を試してみても良いんじゃないでしょうか。 レンジファインダー機や二眼レフ機であれば、IRフィルタを付けてもクリアなファインダーで覗いて写せますからね...



2022/05/10 超長期間露光

汐見橋駅

海外販社からメールが来ていて見てみると、一風変わった撮影手法での商品の紹介でした。
内容を見てみると既視感があって、そういえば昔に同じようなことをやっていた人のサイトがあったことを思い出してブックマークの中から探しだしました。
https://justinquinnell.wixsite.com/i-can
(ホームページは、https://www.pinholephotography.org/)
っでその一風変わった撮影手法というのが、小型のピンホールカメラに印画紙を入れて外の好きな所に固定して、何日も何日にも渡る長期間露光をすることで太陽の軌跡 を写し込むというものです。上記サイトの人はなんと6ケ月にも渡る太陽の軌跡を写しているんですよね。
耐候性よく作ることは必要なのですけど、ピンホールカメラはいたって普通の缶を使った手作りピンホールカメラです。そのカメラに暗室で使う印画紙を入れて、外で太 陽の方向にカメラを固定して6ケ月ほったらかしにするだけです。単に超長期間のピンホール撮影なのですけど興味深い所があって、撮影後の印画紙は現像処理せずにそ のままスキャナに通して画像処理ソフトでネガ反転させてコントラスト調整すれば出来上がりなのです。たしかに印画紙は露光すると跡は残るのですけど、液処理せずと もスキャナで読み取れる程とは思わなかったのでビックリした記憶があります。
大した手間もかからないので、奇麗に太陽の軌跡を写し込めるような所に住んでいれば一度は試してみたくなる撮影です。動画ではピンホールカメラの作り方から最後の スキャナを通すまで詳しく説明していますので、良い環境に住んでる人や興味がある人は試してみてはいかがでしょうか?



2022/04/28 四国

和歌山

先週のゴールデンウィーク前に4泊ほど旅に行ってました。とは言っても2泊はフェリー内宿泊ですので、実質は2泊だけの短い旅でした。
以前にピックアップしていた見落とし撮影予定地が四国西側に幾つかあったのと、オレンジフェリーを使ったことが無かったので乗ってみようと思ったのです。オレン ジフェリーは大阪・神戸と四国と九州とを結ぶ3航路を持っていて、私は大阪・東予(愛媛)間の航路に乗ってきたのです。
オレンジフェリーのこの航路は他のフェリーと違う所があって、それは全室個室で普通はあるような大部屋の2等客室が1つも無いのです。多くても4名室までとなって いて、あえて個人客だけに的を絞ってるところが興味深いです。大阪と東予という中距離フェリーで夜間に航行するというのが理由なんでしょうか。船内の設備も長距 離フェリー並に充実していて快適に過ごすことができました。
肝心の撮影では愛媛と高知の西側ばかりを巡ってきたのですけど、見落としていた場所なこともあって結構歩く箇所が多いんですね。それも落差のある海岸まで降りて いって帰りは登りという所が多かったのです。行きは下りだから良いんですけど、帰りは登りになりますし荷物も重いこともあってヘトヘトになるんですね。それも海 岸に着いてから撮影するような所でもないと分かった時にはガックリしてしまいます。まぁ初見ですからほとんどがガックリ箇所なのが辛いところです。
平地ではあまり思わないんですけど、坂道を上ることをすると途端に体力低下を感じてしまいます。20年前ならなんとも思わなかったような坂がホントにつらくて、ま るで亀の歩みのような遅さになって額からの汗が止まりません。それで帰ってきてからも2日ほど太腿の痛みが抜けなかったです。
行きたいところがあれば体力のあるうちに計画を立てて実行した方が良いと思いますよ。それに撮影地が時間経過と共に様変わりしてることもありますからね...



2022/04/18 フナムシ

神戸

撮りに行くのもちょうどいい季節になりました。
あいも変わらず海岸線をメインで撮っていて、でも暖かくなるこの季節になると一気にあれが現れて増殖するんですね。ご存じのフナムシという海岸にいる節足動物 で、大きさや動きがまるでゴキブリのようなので苦手意識をなかなか払しょくできません。先日も和歌山に撮りに行った時にまだだろうと思ってたのですけど、集団 で待ち構えていました。今の季節のはそれほど大きくはないのですけど反面すばしっこくて、夏の終わりにかけて色が濃く大きくなって動きも鈍くなって見かけなく なります。フナムシは漂着物も無い砂浜海岸にはいなくて、草木や海藻類が漂着するような所に多くいます。ようは複雑な海岸線である岩場のような所がそれで、私 の撮影地とだいたい一致するところが悔しいところです。
こちらの歩く振動で逃げては行くんですけど、3脚立ててジッとしていると知らぬ間に寄ってきたりします。私は撮影中にバッグなどを下に置くので、バッグの中に 入ってこないかを絶えず注視しておかなくちゃいけません。なにが苦手かというとその数なんですね。場所によって多い少ないはあるのですけど無数にいる所があっ て、こちらが歩くたびに無数にいるフナムシも動くものですからまるで絨毯が動いているような錯覚を憶えてしまいます。漂着物の上を歩かないといけない時には、 歩くたびにその隙間から這い出てきたりして...なかなか慣れないですね。
いろいろな海岸線を行ってても時期的に偏りがあるので確証ではないのですけど、太平洋側よりも日本海側に多く生息しているイメージがあります。特に山陰海岸に は、無数にいる場所が多いような気がします。漂着物を食べて掃除してくれたりするフナムシですから苦手に思うことも無いんですけどね。
しばらくはフナムシと共に撮影せざるを得ない季節になってしまいました...



2022/04/09 コシナC1s

コシナC1s

気候も暖かくなって、あの冬の寒さは何だったんだろうと思っている今日この頃です。
ところで、このカメラはコシナC1sというペンタックスKマウント準拠の機械式一眼レフです。
今では高級路線のレンズで定評のあるコシナですが、以前は懐にやさしい廉価なレンズやカメラを生産販売するメーカーでした。もちろんこのカメラも廉価な時代の カメラで、メーカー直販の販売サイトで2万円で充分なお釣りが返ってくるほどのカメラだったのです。またレンズ群も同様に廉価だったので、本当にこの価格で良い のか?っと驚いた記憶があります。ゆえに超広角20mmと広角28mmとマクロ100mmのマニュアルフォーカスレンズ群もついでに手に入れた経緯がありました。
廉価なカメラといっても、適正露出をファインダー内LED3個で確認できてシャッタースピードは1/2000sまで使える充分な代物なのです。あえて足らない機能を言えば、 被写界深度プレビュー機能が無いぐらいではないでしょうか。
コストダウンのためか外装はプラスチックの少し安っぽい感じがしますけど、カメラのレンズ接合部はプラスチックじゃなく金属で作られていたりいます。驚くことに MADE IN JAPAN という印字がされている日本製カメラなんですね。操作的には巻戻しノブのテンションが緩いのが気になりますが大した問題ではありません。ただ、 経年劣化で1つだけ対策が必要な所があります。それはミラー部と支える台座との間を粘度のある接着剤で付けているためか、暑い時期になると時間をかけてミラーだけ が下がってきてしまうのです。レンズを付けてシャッターを切ってもミラーが戻らないという状態になるのです。いっそミラー部を剥がして修理しようかと思ってるん ですけど、まだ充分な接着力があって大変そうなんです。かなりの時間をかけてミラーが下がってくるだけなので、保管時にカメラを天井に向けるようにして置いてい れば使う時の時間程度では問題は発生しないのでそのままにしています。
ミラー部の注意点はありますけど、400グラム無い軽量カメラでフットワーク軽く撮れるカメラでもあります。フットワークが軽すぎて今まで何回か落としたりしました けど不思議と壊れていません。安く買ったという意識もあるためか丁寧に扱うってことを忘れさせてくれるカメラで、そういうカメラを1台ぐらい持っていても良いんじ ゃないでしょうか...