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ときどき日記 14


2021/10/15 ブラウンPAXINA35

ブラウンPAXINA35

これはブラウン社のPAXINA35という1950年代のドイツ製カメラです。 35という名前が付いていても120フィルムを使う6x6判で、露出計も付いていないシンプルな機械式のカメラです。見ているブラウザがアニメーションgifが見られる 環境であれば、2枚の画像が交互に表示されていると思います。使わない時にはレンズを縮めて、撮影時にはレンズを伸ばして使うのです。もちろん手動で引張り出 して、そのあと少し捻れば固定されるような仕組みになっています。使わない時にコンパクトにするためにレンズ部を沈胴式にしているのです。機械式のレンズ一体 型カメラでこのような機構にしているのは案外少なくて、だいたいは蛇腹機構を使ってコンパクトにするカメラが多いですね。
ただ時代が移ると、電子式のレンズ一体型カメラでは沈胴式が主流となりました。スイッチを入れるとウィーンという音と共にレンズが自動で繰り出すようなカメラ は皆さんよくご存じだと思います。高倍率ズーム搭載機になると何段にも伸びて、さらにテレ側にすると信じられないほど伸びたりして、単焦点レンズ派としては 慣れてなくてちょっと不安な気分になったりします。
PAXINA35に話を戻しますと、鏡筒部を除く本体部は赤窓式のフィルム巻上げ機構と距離計非連動のビューファインダーがあるだけの暗箱です。撮影に必要なシャッタ ーや絞りやピントさらにセルフタイマーまでを、引張り出した75mm/f3.5のレンズに全ての機能が付いています。シャッターもバネに力を貯めるシャッターチャージ と切る行為をするシャッターリリースに分かれています。このような引張り出したレンズにシャッターリリースがあるカメラは、コンパクトカメラで撮るように構え て指を伸ばしてシャッターを切るとブレてしまうことが多いです。テコのような状態になりますから、力点が遠くにあると僅かの力で動いてしまうのです。ですので、 一眼レフで撮る時のようにレンズ下を左手で支えるような構えが必要ですね。
鏡筒を手で引張り出すというギミックな作りが気になったとしても、価格で悩むことはほぼ無いほどの安さのカメラだと思います。中判カメラの金属で出来ていても 軽量ですから、散歩撮影のように気軽に撮るのが合うんじゃないでしょうか。



2021/10/03 組立式の暗室

竹田城

いつも9月末から10月にかけて少し長い旅に出ているのが恒例なのですけど、今年は長旅をあきらめて代わりにそろそろ近隣にでも行って撮影しようか思っているとこ ろです。長旅が出来なくて残念ですけど、幸いにもプリントしなくちゃいけないフィルムがあるので暗室プリントも併せて行おうとも考えています。
その暗室ってダークカーテンさえ用意すれば窓の桟にクリップで挟めば暗室が出来上がります。ドアの隙間などあってもそれほど労せずに暗室状態にすることは容易 だと思います。もし一時的とはいえ、一部屋丸ごと暗室にするのは都合が悪いという方もおられるでしょう。そういう時には部屋の中に組立式の暗室を作るといった 方法があってそういう製品も販売されています。
写真用薬品を扱っている森本化成(https://www.morimotokasei.co.jp/)ではサイズごとに複数 タイプの組立式の暗室を販売しています。
それと、イルフォードが新製品として組立式の暗室を先日発表したところです。
https://www.ilfordphoto.com/new-product-announcements/
日本で発売されるかどうかまではわかりません。
私は一部屋丸ごと暗室にしておりますが残念ながら水回りは部屋内にないので、水を入れた大きなバケツにプリントした印画紙をまとめてストックして、そしてキッチ ンや風呂場で水洗作業をするようにしています。べつに部屋内に水回りが無くても困るというほどでもなくて、逆に水回りがあると湿気のせいで撮影用品やフィルムや 印画紙を同じ部屋に置きづらくなるということもあるような気がします。
これら組立式の暗室って暗室以外に使い道が無いと今まで思っていたのですけど、同居人がいる家庭ならリモートワーク部屋としても使えそうです。少しは遮音される でしょうし、無機質な真っ黒の壁面ですので仕事に集中せざるを得ないかもしれませんね。