THIN FILM web site

PAGE TOP

ときどき日記 12


2021/02/26 覆い焼き用品

覆い焼き用品

先日暗室プリント用品の焼き込みの用品を作ったわけですが、ついでに覆い焼きの用品も作ろうと思い立ったのです。今持ってるのはずいぶん昔に作ったもので、 不満点が少しあったのです。それは軟らかい針金で作ったために、揺らすといつまでも振動で揺れてしまうのです。だいたい揺らして使用することの多い用品なの で大きな不満点というわけではないけど、もう少し揺れが収束する硬めの方が良いなと以前から思っていたのです。また持ち手部分も針金を折り返しただけなので、 きちんと持てる方が好ましいと感じていたのです。
今使ってる針金を見てみますとビニールの被膜があって、それを剥がすと細く頼りなく又材質がアルミ線かスチール線のようで、調べてみると軟らかい部類の針金 のようです。ステンレス線であれば硬いようで、それが良いんじゃないかと検討してみました。ただ針金が良くても、持ち手である柄をどうしようかと悩んでしま いました。柄を手に入れてもどうやって接続したらいいのか思い浮かびません。いっそのこと木柄の付いたバーベキュー串を使ったら良いんじゃないかと思ったの ですが、暗い暗室で先の尖った凶器になり得る物を使うのは躊躇してしまいます。
っで、結局はホームセンターで竹ひごと丸棒材を買って作ることにしました。丸棒材を切ってヤスリで滑らかにした後、中心にドリルで穴を開けて接着剤で竹ひご を差し込んで固定しました。ついでにニスを塗ってから竹ひごを具合の良い長さに切って、予め用意していた厚紙で作った覆い部品をテープで留めて終わりです。 少し多めの10本の覆い焼きの用品を作り、うち1本は一時的に作成する覆い焼き形状のための予備です。
10本も必要ないんですけど、まぁついでの作業でしたからね...



2021/02/15 Mechanical Iris

Mechanical Iris

先日、レンズの絞りで使われているメカ機構に興味があってちょっと調べていました。まるで瞳の虹彩のように円形のまま円が大きくなったり小さくなったりする光 量調整のあれです。複数の羽根で出来ているのはわかるのですけど、リングを回すと羽根が円形に動く仕組みがわからないという素人のちょっとした疑問の解消だっ たりしたわけです。
調べてみると動作する羽根が重なるタイプ(レンズの絞りと同じ)と羽根が重ならない絞る途中が星形になるものもあるようです。また、金属でしか作れないと思って いたのですけど木製や紙製のものもあり、紙製のものはポストカードの仕掛けなどに使ってる人もいたりして海外では結構様々な目的で自作してる人が多いようです。 Mechanical Iris で検索すると色々出てきて、紙製のものは頭にPaperを付ければ検索を絞れます。っで、紙製のものは簡素な構造で小学生程度の工作能力があれば作 れそうで、不器用な私の工作にはうってつけな感じがします。
そうは言っても使用目的が無ければ作っても仕方がないと思っていたのですが、プリント処理での覆い焼きと焼き込みに使って る自分で作る用品に応用できるんじゃないかと思ったのです。それは焼き込みに使用するボードの真ん中に丸円の穴の開いただけの用品で、現在私は丸円の大きさが 違う2枚のボードを使用しているのですが、それにこの機構を付ければ1枚で自由に丸円の穴の大きさを変えられるんじゃないかと思ったのです。引伸機と印画紙の間で この用品の位置を変えれば照らす円の大きさは変わりますけど、照射した円のエッジが異なるので焼き込み用品の穴の大きさが調整できる方が少し都合が良いかなと 思ったのです。
早速、光を通さないボードと厚紙を用意して作ってみました。どうせなら少し大きな穴まで対応しようと思って、直径5mm~最大70mmまで自由に変化できるこの機構を 作って穴をあけたボードに付けてみました。羽根の稼働リンクの位置さえ注意すれば難しい工作ではなくて、上図のようにレバーを回せば穴の大きさを自由に変えら れます。参考にしたのが5枚羽根だったのでそれを流用しましたが、もう少し羽根枚数を増やして真円に近づけても良かったかもしれません。私はあまり気にしません が色も統一した方が良かったかもしれませんね。
円形での焼き込みって使用頻度が高いわけではないですけど、暗室プリントで機会のある時に使ってみようかと思います。



2021/02/03 120フィルム

淀川

ちょっと気づいたことがあって、120フィルムって今年満120歳で120繋がりなんですよね。20世紀最初の年に販売されたってことで憶えてたのですが、こんなに長期 間使用されているメディア規格って他にあるのでしょうか?...少し考えても何も思い浮かばないんですよね。
120フィルムはブローニーフィルムと呼ばれる中の1種ですけど、他規格のブローニーフィルムがほぼ入手困難なことになっていますからブローニーフィルム=120フ ィルムと言っても差し支えない気がします。
この120フィルムの長所は、135(35mm)フィルムに比べてフィルム面が大きいので最終的に印画紙に引伸ばしたときの解像度が高くなるということもありますし、縦横 比が多彩なのでカメラの選択(645版,66判,67判,68判,69判...)によって好みの縦横比を選べるというのもあるかと思います。一方短所としては、1本のフィルムで撮 れる枚数が少ないということもありますし、レンズ交換式カメラでは大きく重くなって機動性が悪くなるというのもあるかと思います。
使ったことが無い人も居られると思いますけど、120フィルムって作りがごく簡素なもので、軸であるスプールにフィルムと紙が巻かれてテープ留めしているだけな んです。全て撮って巻上げた後もフィルムからテープが出ていてそれで留めるだけです。135フィルムのようにパトローネで完全に遮光されているわけではないので、 カメラ装てん時や撮影後の巻上げ後でのテープ留めされていないフィルムを手から離さないことが必須であったりします。
また、巻上げ後に出ているテープってシール式になってるのもありますけど、だいたいは切手の裏のようになっていて舌で舐めて留めることになります。でも氷点下 近くに寒くなると、舌で舐めて留めようとしても留まらないんですよね。しばらく手の中でフィルムを温めれば留まるんですけど少し時間がかかりますから、寒い所 へ撮影に行くときには小さなラベルシールか輪ゴムとかを携帯していた方が良いんじゃないかと思います。
なんせ120歳の今年ですから、歴史を感じながら撮ってみるのも良いんじゃないでしょうか?
もっとも、使うフィルムは新しいと思いますけど...



2021/01/21 Dacora Daci Royal

Dacora Daci Royal

半世紀以上生きている私が言うべきではないのですが、昔のフィルムカメラには可愛らしいカメラってありますよね。意図して可愛らしくしたりキャラクターをあしら ったカメラというわけではなく、製作者が合理的に考えた形がたまたま可愛らしくなってしまったというカメラです。機種毎で可愛らしいカメラはありますけどカメラ の種類で言えば、蛇腹フォールディングカメラ・二眼レフカメラ・ボックスカメラが3大可愛いカメラではないかと勝手に感じているわけです。
蛇腹フォールディングカメラや二眼レフカメラは、度々リバイバルのようにカスタマイズされて販売されることもあるので、案外見慣れたカメラのように感じる人も多 いかと思います。でもなぜかボックスカメラはリバイバルもされずに、さらに大昔のカメラなので記憶にすら残らずに忘れ去られようとしている感があります。まぁ私 が生まれるよりも前のカメラなので、写真趣味でなければ出会うことすらなかったカメラでしょう。時代的には逆になりますけど、ボックスカメラは二眼レフから撮影 の機能を取り除いたのようなカメラで、機能面で言えば使い切りカメラに似ているようなものが多いです。ファインダーは簡素なものでピント合わせができたとしても 目測で、シャッターは単速度が多くて、絞りも暗くて数値を変えられないものが多いのです。
っでこのカメラは Dacora Daci Royal という1950年代のドイツカメラで、焦点距離95mm・絞りF9固定・シャッター1/40s固定(バルブ機能あり)・ピント目測1.5m~∞と いうものです。画像を見ての通り120フィルム(ブローニー)カメラとは思えないほどすっごく小さいのです。シャッター速度1/40sですので両手で覆うようにして撮らな いとブレてしまいます。写りはというと...メニスカスの1枚(単玉)レンズですので、写りより雰囲気重視の描写ということでしょうか。一般的にボックスカメラは 620フィルムを使うものが多くて又69判が多いものなんです。620フィルムだと120フィルムから専用スプールに巻直ししなくちゃいけませんし、69判では私の引伸機(67 判まで)ではプリントできないので、今でも普通に入手可能な120フィルムで66判のボックスカメラを選ぶことにしているのです。
っで、ボックスカメラって構造がびっくりするほどシンプルなんですよね。レンズさえなんとかすれば、小さな町工場というか家内制手工業で充分作れそうなカメラな んです。赤窓式巻上げであればフィルムの巻止めも要らなくて、機械的なものは殆どないに等しいですし...
現在でも、写りより雰囲気重視の描写であるトイカメラや使い切りカメラのような一定数の人気があるカメラがあります。ボックスカメラももう少しだけ現代風にした 作りにすれば、それなりに人気が出そうな気がするのですけど...たぶん私が思っているだけで、世には受け入れ難いカメラなのかもしれませんね。
ETC.
描写が気になる方へフィルムスキャナで取り込んで縮小しただけの加工していない画像を置いてます(スキャナのキズやゴミがあるけど)。球面単玉レンズですので周辺 は流れますけど、思ってたより悪くない気がしませんか?
画像1
画像2
画像3
画像4



2021/01/10 年賀状は暗室プリント

年賀状を暗室プリント

あけましておめでとうございます。
正月でも店が開いていて普段と変わらなくなったのは、80年代ぐらいから顕著に感じ始めたような気がします。でも案外、不便で店の開いてなかった頃の正月が懐かし くもあったり、そんな正月で良いんじゃないかとも思っています。また通信手段も変遷してますから年賀状も出さなくなった人も多いんじゃないでしょうか。まぁ私は アナログでアナクロな人間ですので、今年も暗室プリントで年賀状を作成して投函しました。
そんな年賀状を暗室プリントしている方法を参考にならないと思いますけど書いてみます。まず年賀状のサイズは100mmx148mmでほぼ2:3の比になりますから、135(35mm) フィルムや中判6x9判であれば印画紙全面を露光すれば丁度合うことになります。私は中判6x6判や6x7判が多いので、空いたスペースにメッセージを入れるようにしてい ます。紙の厚さは印画紙によって違いますけど、だいたいRC紙<年賀状<バライタ紙の順で厚くなっているのが多いでしょう。シールなど貼ったりする人は年賀状の重さを 6グラム以内に抑えないと超過料金を送付先が払うことになるかもしれないので注意が必要です。また昔は、葉書サイズの印画紙がありましたけど今はないと思います。 ゆえに私は六切り(8x10inch)印画紙を使って年賀状2枚分の露光を行うようにしています。
っで肝心の露光ですけど、私は上図のような感じで露光と遮光を行っていています(わかりにくいので白紙を挟んでいます)。フィルム領域を年賀状全面に露光するなら、 イーゼルマスク羽根からはみ出る部分があれば遮光してやれば問題ないと思います。メッセージも入れる時には、フィルムと印画紙設置の向きを考える必要があります。 中判6x6判や6x7判ってカメラによってフィルムを縦送りか横送りかで異なりますから、露光時の向きとメッセージ位置との確認が必要なわけです。
今回露光範囲の下にメッセージを入れたわけですが、メッセージ部はPC上で反転させたデジタルネガ用フィルムにインクジェットプリントしたものをイーゼルマスクの 羽根の下にテープで止めています。羽根の上だと少しボケるので下の方が良いですね。そして画像部とメッセージ部を黒厚紙でそれぞれ別に閉じたり開けたりできる ようにテープでイーゼルマスクの羽根に片側だけテープで止めています(テープは黒色艶無しのパーマセルテープとかが良いでしょう)。画像部とメッセージ部の境目が 出ないように、黒厚紙の扉は斜交いで少しずらして設置した方が良いですね。手順でいうと、メッセージ部黒厚紙を閉じて画像部黒厚紙を開いてからフィルムからの 露光を行って、今度は画像部黒厚紙を閉じてメッセージ部黒厚紙を開いてから懐中電灯を使って露光し、それから印画紙を180度回しイーゼルマスクにセットしてもう 一度同じことをして2枚分焼いて、それから現像などの液処理をするのです。メッセージ部は引伸機の露光範囲外なので懐中電灯を使うわけですが、懐中電灯には白紙 を何枚か重ねてテープで留めて光を弱くした方が良いですね。また懐中電灯の照らす高さも一定にして露光秒数を割り出すことも必要です。その後の手順は、通常の 処理をして乾かして裁断して印画紙裏は住所などをプリントアウトすれば完成です(もちろん63円分の切手も貼ってね)。長く暗室プリントの年賀状にしてますけど、 暗室プリントしてる人なら全然手間は掛からないと思います。
欠点は年賀状の当選番号がないので送付先はがっかりするかもしれないということですね。それ以前に私の写真は華やかな正月には合わない少し暗い雰囲気の写真ばか りなので、その方が欠点な気がしますけど...



2020/12/27 年の瀬

豊富大規模牧場

年の瀬が間近に迫ってまいりましたが、今年は世界的に近年ないぐらい人の移動が停滞した年になってしまいました。どこかに旅行や散歩して撮影するってことが多い 写真業界には大きな痛手の年だったと思います。かくいう私も公共交通機関を使って近場で撮る回数がめっきり減りました。もっとも、車で移動しての撮影は例年と あまり変わってなかったりするのですけどね。
このサイトはフィルムを使った写真のことしか書いていないですけど、それは単に私がフィルムでしか撮っていないというだけです。利便性や最新機種を選ぶならデジ タルカメラの方が良いのは確かなことでしょうけど、暗室の作業工程が結構楽しくてフィルムで撮って処理するってのが自分に合っているのです。結局は趣向性の高い 物ですから、どちらがというより自分に合うんじゃないかと思う方(あるいは両方)を選択するのが一番納得するんじゃないでしょうか。このサイトはフィルムカメラを されている方しか見ないと思いますけど...
そのフィルムを使った写真でも詳細には自分に合う合わないというのがあって、カメラや用品からフィルム現像や暗室プリントまで多岐にわたる選択肢の中から自分が 求める合った方法を試行したり選んだりしていると思います。そう結局は自分基準で決めるということになります。どのようなカメラで撮るのか?どのようなフィルム を使って現像処理をするか?どのような印画紙を使って暗室プリントを行うのか?...各工程を経て自分の求める結果を得ようとするわけです。
っと意味のないことを書いてて何が言いたいかといいますと、フィルムカメラで撮っていて暗室未経験なら、自家フィルム現像や暗室プリントすることで自分の求める 結果に近づける可能性もあるということです。まだしばらくは移動を制限されるようで、そういう時には籠ってできる暗室作業で楽しみましょうという軽い暗室経験へ の勧誘です。まずは講習やレンタル暗室などで経験するのが良いかもしれませんね。もうすぐ新年ですから、来年への抱負として暗室作業を加えてみてはいかがでしょ うか。
さてと...私は年末年始はどうするかまだ決めておりませんが、皆さま良い年をお迎えくださいませ。



2020/12/15 溶液貯蔵の容器

貯蔵容器

フィルム現像や暗室プリントでは常に溶液を扱うことになります。作業直前に作る停止液などはメスカップ内で溶解してすぐ使うわけですけど、再利用する現像液 や定着液あるいは溶解後の溶液や市販溶液の移し替えなどでは、保存のために容器に入れることになります。その保存時の容器で私が使っているものは、いくつか のタイプの容器を使い分けしているのでそれを書いてみます。私にとって都合の良い保存方法ってだけですけどね...
上図左の貯蔵用ポリビンはよく使われる容器ですね。500ml~2000mlのものを使っていますが、フィルム現像では1000ml容器(満杯だとだいたい1100ml)を使ってい ます。繰り返し使う現像液や定着液の保存であったり、1回だけ使う調合現像液を一時的に保存するために使っています。私は一時的に使うもの以外は口一杯まで 入れて空気が入らないようにしていて、特に現像液では必らず口一杯まで満たした方が良いと思います。
上図右の飲料水ソフト容器はフィルム現像での継ぎ足し用として使っています。私はウナギのたれ式で行う現像液(お勧め しているわけでない)で行うことが多いために、継ぎ足し分として使っています。そのソフト容器は最近では飲料水のアクエリアスのハンディパックという商品の ものが使い勝手が良くて使っています。もちろん中身は飲んでから奇麗に水洗いしたものです。注ぎ口の小さいことで空気がより入らないし、調合時には3つ使えば 丁度1リットルほどになって都合が良いのです。
下図左のいわゆるソフトボトルと呼ばれるアウトドア用の飲料水用容器は、モノクロプリント処理での現像液の保存用に使っています。粉体であれ液体であれ濃縮 現像液を使用時に希釈して使用するために濃縮現像液は減る一方ですから、容量変化でも空気を入れない保存ができるソフトボトルを使用しているわけです。容器 のブランド的にはプラティパス製や少し安価なエバニュー製の容器を使用しています。100円均一ショップでも同様のものが売っていて過去に何枚も買って試した ことがありますけど、当たり外れが多くて最初の時点で使えないものや経年劣化で蓋を閉めても時間と共に空気が入ってくるものが多くてあまり使わなくなりまし た。唯一当たりのものは、溶解後の水洗促進剤(使いまわしはしない)の保存用に使ってます。だいたい1000ml~1500ml程度のを使ってますけど、1ガロン粉体の現 像液は溶解したときには容量が多いので複数必要になります。同じ形で5000mlとかの大容量のがありますけどきちんと掴める持ち手が無いので、落とした時のリス クを考えると小分けで複数にした方が良いと思います。
下図右のキャンピング用の蛇腹ウォータータンクは、プリント処理での定着液の保存用に使っています。プリント処理では2浴定着をしていて、第一定着液は前回の 定着液を使用して第二定着液には新液の定着液を使用するようにしています。本番プリントでは小全紙処理で3000ml使うので大きなウォータータンクを使用して いて、また定着処理では液の処理可能枚数に全然足らないほどのプリント枚数しか焼かないために定着液を使いまわすようにしているわけです。プリント現像液も 処理枚数に足らないですけど、1度使うと使いまわしが出来なくなるほど劣化しますからあくまで定着液だけにしているのです。
以上の容器について書いたのですけど、あらためて見ると軟らかい素材の容器ばっかり使ってますね。劣化の原因である空気をが入らないように又容量を変動して も対応できるとなると軟らかい素材になってしまうのです。定着液はシビアに考えることないと思いますけど、現像液は空気に触れると劣化が早くなるので注意す るに越したことはないですね。また軟らかい素材の容器は透明のものが多くて光の当たるような所での保存は適さないと思います。私は暗室の引き出しや箱の中に 入れてて、光に当たることはないから心配する必要もないのです。
まぁこれら溶液群ですけど、頻繁に使うためにもっと撮りに出掛けなくちゃいけないんですけどね。



2020/12/03 予備用品

十三

嵩張るなぁと思いつつ撮影の時に予備用品を所持するってことがあると思います。一番考えられるのが電池で、電子式カメラなら途中で切れることもありますから 必須な用品でしょう。フィルムも複数持っていくと思いますけど、これは予備というより撮る可能性のある最大本数を所持するような感じで、だいたいは使い切る ことなく持ち帰ってくるってことが多いような気がします。
予備用品に話を戻しますと、私は中判で撮るときにはタイマーとケーブルレリーズは必ず2つ持っていくようにしています。タイマーはバルブ撮影時に使用するため で、一応アナログ懐中時計も持ってますけど、アナログなので何時から始めたのかすぐ忘れるためにタイマーというかキッチンタイマーを使用しているのです。ただ 、キッチンタイマーって結構壊れることがあるんです。防水じゃないのもほとんどだし、電池の接触が悪くなったりするのです。安い100円均一ショップのタイマー ですから仕方がないんでしょうけど、それなりに高いタイマーはボタンが多かったりカウントダウンだけでカウントアップの機能が無かったりして融通が利かないた めに100円均一ショップのを使用しているわけなんです。ようは信頼性の関係で余分に持っていくのです。
ケーブルレリーズは無くしてしまうと困るために2つ持っていくようにしています。滅多にあることではないですけど、無くしてしまうと指でシャッターボタンを押 さざるを得ないので、ブレとかを考えると避けなければいけないための予備なんです。撮影地では三脚立ててカメラとレリーズを付けて撮影しますけど、少し移動 したりするときには三脚だけ閉じてカメラを付けたまま担いで移動するために、カメラに付けているレリーズが外れてしまうことが稀にあるのです。だいたいは気付 くのですけど、気付かないことがあると探しても見つからないものなんです。写真の撮り方のようなカメラの入門用教本では、三脚にカメラを付けたまま移動はして は駄目だと書いてますけど、実際にそうしている人って結構少ないような気がするんだけどどうなんでしょうね。そのケーブルレリーズも使っていくと動きが渋くな ったりロックが効きにくくなったりして、いまいちしっくりする物を見つけられていないです。
タイマーもケーブルレリーズも堅牢で使いやすいものがないかを普段からチェックしてて、こと機械式のケーブルレリーズは販売が縮小傾向でもう少し確保量を増や しておこうかと考えています。ニコンのケーブルレリーズも生産中止しちゃってるんですよね...



2020/11/20 カラーネガフィルム発色現像液

兵庫真ん中

海外コダックが2021年初めにも15%ほど値上げされるという噂があって、本当なんだろうかっと思っている今日この頃です。
それとは関係ないですけど、コダックカラーネガフィルムとカラーネガフィルム用発色現像液を購入したところです。フィルムは単に135(35mm)フィルムのカラーネガ のストックが減ってきていたので購入したのです。発色現像液に関してはDiary(2018.07.24)に記述している通り、 Unicolorのカラーフィルム現像キットを使用しててまだしばらくはストック分で大丈夫なんですけど、海外通販の薬品規制がきつくなって日本からでは購入できなく なってきているのです。別メーカーのであれば購入できる海外サイトはありますが、これを機会に日本国内で購入できるミニラボ用の発色現像液に次から切り替えよう と思ったのです。購入したのは、オリエンタルカラーCNL-N1Rというカラーネガフィルム用の発色現像補充液で、内容量10リットルを5リットルx2の小分けしている ために使いやすいだろうと思って決めたのです。
カラーネガフィルム現像は、発色現像・漂白定着(あるいは発色現像・漂白・定着)の作業工程があり、今回は発色現像液だけにしました。それというのも、定着液は モノクロ用定着液を流用する予定(もちろんモノクロとカラーでは使用液は別にする)で、漂白液は大量に鉄キレート剤のストックがあるためにブロムカリと酢酸(又 はクエン酸)を使って調合するつもりなのです。それに伴って、工程も以前やっていた発色現像・漂白・定着の3工程に戻そうと思っています。
日頃撮影したものをいつも同じ調子で最終プリントにしたいと思ってるんですが、こと消耗品についてはニッチなフィルム市場では時折変えざるを得なくなることが あるんですよね。まぁ仕方ないですね...



2020/11/07 フィルタの脱着2

ダム湖

先日のDiary(2020.08.31)で書いているように、私はフィルタを素早く脱着出来るアダプタを昔からさりげなく 探しておりましたが、その後に販売されたアダプタに興味がわいて1枚買ってみました。
それは、KANIフィルター クイックリングという製品名のものです。どのような構造かというと、金属製素抜けのフィルタ環に本来ネジ山があるところに合成樹脂 環が接着されているもので、そのアダプタにフィルタを装着した後はレンズ側に押付ければ装着できるというものです。押付けたり引張る作業だけで脱着ができて 、ネジによる回す作業が不要となるわけです。この製品の購入理由は一つあって、アダプタ厚がフィルタ1枚分よりも少し薄いぐらいで済むということで、手持ち の広角レンズに装着してもケラれ無いかもと思ったわけなんです。
さっそく部屋の中で、よく使用する広角レンズにアダプタとフィルタを装着して、カメラ裏蓋を開けてトレーシングペーパーをあててバルブシャッターで確認して みたところケラれることもなく充分使えそうです。予めアダプタにフィルタを装着させておくと、撮影時のフィルタ脱着が短時間でスムーズに行うことができます ね。
以上の容易にする長所がある製品ですけど、その代わりに短所もあります。このアダプタはネジ山による噛み合わせではなく合成樹脂の押し付けで装着するもので すから、力が加わると外れやすいということです(落下防止のストラップも一緒に付いている)。外しやすいということで、フィルタネジで装着するレンズフードは 使えないということになるでしょう。また合成樹脂部は使用経過で弱くなるそうで、メーカーではその合成樹脂部を別売する予定のようです。
私はこのアダプタを限定的に使用するつもりで、三脚使用での中判カメラの赤外(IR)フィルタ用として買ったわけなんです。ほぼ順光で撮ることの多い赤外フィル ム使用ならレンズフード不要のことが多くて、また三脚使用では不用心な衝撃で外れることもないわけです。他のフィルムでは今まで通りのネジ回転でのフィルタ を使用するつもりですけど、1種類のフィルムだけでもフィルタ操作が容易になるのは大いに助かります。
アダプタはフィルタを付けたままにするつもりで、その格納のために分厚いタイプのマルミのフィルタケースを買って用意しました。
あとは実践で試すだけですね...



2020/10/25 映画用カラーネガフィルム

北海道

海外通販のFreestyleは時に面白いフィルム関係のメールをくれることがあります。先日のメールではフィルムカメラで使う映画用フィルムの現像液の紹介があ りました。
一般的に使用しているカラーネガフィルムはC41現像処方で、映画用カラーネガフィルムはECN-2現像処方なのです。映画用カラーネガフィルムをC41処方でも処 理はできるのですけど、溶液が汚れてしまうために現像所などでは受け付けていないと思います。少し前に中国で詰め替えられたカラーネガフィルムが日本でも 安く出回った時に、中身が映画用カラーネガフィルムであったために問題になったこともありました。
その映画用カラーネガフィルムECN-2処方が、自宅で出来る現像キットで販売しているよというメールだったわけです。QWD ECN-2 Home Processing Kitというも ので、個人使用でのECN-2現像キットって初めて知りました。1リットルでフィルム16本ほど処理できて、普通のC41処方の倍ぐらいの本数を処理できるようです。 処理手順としては汚れ(remjet)を除くために前浴用の処理薬が追加されていて水洗処理多めで最終水洗後に軽く拭き取りした方が良いという所が異なりますが、 その他手順はC41処方とあまり変わりらないですね。また映画用カラーネガフィルム専用現像キットなので本来の色が再現されると記述されています。
昔、コダックの映画用カラーネガフィルムのVision2は少し短い長巻フィルムで販売されていて、私は自家フィルム現像なので汚れは気にせずに少し使ったこと がありました。そのコダックの映画用カラーネガフィルムも今はVision3になっているようで、上記現像キットのメーカーが詰め替えた36枚撮りフィルムとして デイライト用2種とタングステン用2種のフィルムが販売されています。映画用なので135(35mm)フィルムのみで、120(ブローニー)フィルムはないです。
これら現像キットやコダックVision3から詰め替えたフィルムは、
https://quietweredreaming.com/
で製造されていて、販社のFreestyleでは、
https://www.freestylephoto.biz/search?q=qwd
で購入することができます。
お勧めしているわけではありませんが、一風変わった映画用カラーネガフィルムで撮って自家フィルム現像されたい方は、チェックしてみるのも良いんじゃない でしょうか?
このように書いてる私はというと、今のところ試す予定はないですけどね...



2020/10/13 GoTo

九州

毎年の恒例で2週間ほど北海道に行ってきました。本当は今年は東北地方にしようと思っていたのですけど、昨今の情勢を考えて密が少ない北海道にしたのです。 もっとも、観光地は寄らないし都市部は通過するだけで人の居ない所で撮っていたので、心配する必要もないんですけどね。
北海道へはフェリーを利用して福井県敦賀港と北海道東苫小牧港を往復しましたけど、フェリー乗船はGoToトラベル対象となって恩恵が受けられるのです。北海道 では車で長距離走るためにガソリン代に換算すると半分くらいは足しになったようで結構大きかったです。GoToの影響なのかこの時期としては例年ぐらいの乗船客 がいました。ただ、いつも季節外れの今の時期を選ぶことが多くてフェリー乗客も高齢者ばかりが常でしたけど、今回は中高年ぐらいの年齢の人が多かったですね。
その北海道は今年は暖かくて夜も氷点下には程遠い状態で、紅葉もいつもより芳しくなくてあまり奇麗にならずに終わるような年になるんじゃないでしょうか。 あちこち移動したわけですけど、よく廃線跡を見かけるんですよね。日高線の一部も数年前の災害で酷い状態で廃線濃厚のようで、かたや近くで高速道路の大きな 橋脚が建設中であったりします。鉄道から高速道路への切り替えが急速に進んでいるようです。
今回思ったより多く撮れなかったですけど、しばらくはフィルム現像と暗室プリントを行うことになるでしょう。あまり撮影の手応えが無かったのが気になります けど...