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ときどき日記 16


2022/11/28 イーゼルマスク

銀杏

暗室プリントで使うイーゼルマスクって金属製でしっかりはしてるんですけど裏面は簡素な骨組みで、引伸ばし機台座との接点は細い硬質ゴムで接するような構造に なっているのが多いと思います。引伸ばし機台座の種類によるとは思うんですけど、この硬質ゴムってストッパーとしての役目をあまりしないんですよね。普通にイ ーゼルマスクの羽根部を90度上げて印画紙をセットする時は何ら問題ないですけど、小さなサイズの時はレンズに当たるので少しだけ開いて印画紙をセットしようと するとイーゼルマスクが動いてしまうことがあります。
昔にそういう動くことが嫌でイーゼルマスクに対策をしています。ただ単に細い硬質ゴム上にテープを張っているだけなんですけど意外と効果的で、不用意にイーゼ ルマスクが動いて困る時には試してみるのも良いんじゃないでしょうか。テープとはいっても少し特殊なテープで、3M製の落下抑制テープというもので、本棚の本と かが落ちないようにするテープです。クッション性は全く無くて極薄いテープですので、イーゼルマスクの平行性やピントに影響を与えることもありません。
ちょっとした工夫で作業がスムーズになればそれに越したことはないですからね。



2022/11/15 フィルムバック

四国

今よく使っている中判カメラは6x6判のブロニカSQ-Aiです。
もともと色々とフィルムを使うために中判カメラはフィルムバック式カメラをよく使用します。フィルムバック式であればカメラ本体1台とフィルム銘柄分のフ ィルムバック持っていれば、途中で簡単に入れ替えて撮影できますから重量的にも負担が少ないのです。
それが最近テスト用フィルムが増えてしまってフィルムバックが足らなくなりました。所持している中で1つだけ引き蓋の無いフィルムバックが眠っていて、こ れをどうにか使えるようにしようと思ったのです。暫定的に6x7判のブロニカGS-1の引き蓋を入れていますが、サイズが合わないために差し込むことはできても カメラからフィルムバックを外すことができないのです。最初はGS-1の引き蓋を短く切れば良いんじゃないかと思ったのですが、引き蓋の突起形状が少しSQ-Ai とは間隔が違うのです。切っただけでは駄目であるために、どうしようかと考えて引き蓋を作ることにしました。
参照するSQ-Aiの引き蓋は手元にあるので、コピー品を作るということになります。ホームセンターでステンレス板0.3mm厚を買ってきて、ハンドニプラーという 鉄板を切る道具で大まかに切りました。そしてヤスリやリューターでサイズに合わせて削っていくという地道な作業です。SQ-Aiはフィルムバック単体では引き 蓋が取れないようになっていたり、引き蓋が入ってないとカメラから外せないような安全装置をステンレス板の突起や凹みで実現していますので、少し構造が複 雑なところがあります。そして意外と精度に厳しい構造のようで、少し削っては試して又少し削っては試してというのを繰り返してやっと出来上がりました。引 き蓋の持ち手はGS-1の持ち手部分を外して流用しましたが、これら作業は思ったよりも手間が多くて結局丸1日かけてしまいました。
引き蓋だけ中古で売っていれば良いんでしょうけど、最近じゃフィルムカメラ関係のアクセサリってずいぶん減っていて見つからないんですよね。見つからない ので作ったわけですけど、不器用な私にしてはかなり出来がよく作ることができました。ステンレス板を切って穴開けただけなんですけどね...



2022/11/03 コダック

鳥取

ここで違うことを書こうと思ってたのですけど、コダック絡みの悪いニュースが流れてきました。
中国のロックダウン以降に色々とごたごたしていたコダックケミカルやペーパーなどの製品群が、日本国内においては不都合な決定がされたようです。(下記、20 22年10月31日のプレスリリース)
https://www.kodakalaris.co.jp/about/press_release/
カラー製品だけだと思っていたものがモノクロ製品も含むようで、日本国内においては容易に手に入らなくなるようです。今後は薬品規制を受けない製品であれば、 海外通販するかいくつかある輸入商店に頼ることになるんでしょうか...?
フィルム自体は関係ないとはいえ、モノクロ薬品となると影響を受ける人が多そうです。これら製品を使用されている方は、海外などから購入するかあるいは別メ ーカーの代替品を探すかの選択になるかと思います。私は現在使っている製品は無くてペーパー現像液のデクトールは将来使う予定でいくつかストックしています が、それも使ってしまえば他メーカーのペーパー現像液に切り替えるかと思います。
プレスリリースの内容は色々思うところがありますが、一消費者としては安定的に提供できるメーカーや販社を望みたいところです。



2022/10/25 コダック35

コダック35

電子化されたカメラで一番戸惑うのは、操作の仕方が初見ではわからないということじゃないかと思います。ボタンもマルチファンクションになっていると説明書を見な いと理解できないんですよね。憶えれば良いんでしょうけど、なんか煩わしいと感じてしまうところがあったりします。
ところでこのカメラは、コダック35という昔の機械式の素通しビューファインダーカメラです。
いかにもシンプルなカメラで操作もさぞ簡単だと思ってしまうのですが、初見ではなかなか憶えにくい操作系なのです。70年以上前のカメラで一般的な操作系が定着する 前だというのが大きいのじゃないかと思います。ただ、シャッター速度・絞り・ピント・シャッターリリースはレンズに付いてるので理解しやすいです。
おかしいと思うのは、フィルム装てん時に金属製ガイドのような下にフィルムを通して巻上げ軸にフィルムを通すことです。裏蓋には圧着版があるにもかかわらず、がっ ちりしたガイド下にフィルムを通してさらに圧着する仕様になっているのです。まるでズボンにベルトを通して締めてサスペンダーを装着するような過剰な仕様なのです。 もう少し何とかならなかったのか不思議に感じます。またフィルム巻戻しの際には、巻戻しノブではなく巻上げノブを上げることで巻戻しができるようになっていて、こ れはまったく初見ではわからないです。レンズに付いたシャッターを切った後に巻き止め解除するのが、一般的なカメラのシャッター位置にあるボタンもなかなかな所じ ゃないでしょうか。
とは言ってもおかしな所はそれぐらいで、他はいたって普通の完全機械式カメラです。付いている標準レンズ(私のは51mm F4.5)は可も不可もなく普通に写りますので、操 作は一度憶えてしまえば忘れないはずなんですけど、しばらく経ってしまうと合理的じゃないためか忘れてしまうのです。
触る機材には共通化された操作系がいかに大切であるというのがよくわかる機種です。とは言っても過去の遺産ですから愛着あるカメラなんですけどね...



2022/10/12 写真展終えて

昆布と渦

10月9日をもって写真展 『汀線 (みぎわせん) 2010-2022』を無事終えることができました。
会期中にたくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
終日在廊できたわけではありませんが、この2週間非常に新鮮な気持ちで楽しむことができました。っと同時にいろいろと先の課題が増えた写真展だったようにも 思います。もう少し柔軟に多様的に写真を撮らなくちゃいけないなとも感じました。
夏場はあまり撮らないのでしばらく遠出もしていなかったのですけど、落ち着いたら秋の風景を撮りに行こうかと思っています。急激に寒くなっちゃいましたからね...