ときどき日記 11 (2020/04 - 2020/09)
2020/09/26 日光写真
先日いつものように写真関係の海外サイトを眺めていると、興味深いものを作っている人がいました。それは紫外線センサーを使った露出計で、普通の露出計と
異なるのは一瞬の露出を測るものではなくて、蓄積された太陽光量を測る露出計なのです。サイアノタイプ(青写真・日光写真)のように太陽光下で露光するとき
に正確な露光時間を得られるようになるわけです。日光は気まぐれで雲がかかったりして長い露光時間では露出の上下があって正確に露出が測れなかったりしま
すけど、これは時々刻々の光量を累積で測ることで正確な露出終了時を知らせてくれるのです。なんか色々と面白いものを考える人がいるんだなっと関心してし
まいました。気になったら下記サイトで詳細をご覧くださいませ。
https://www.alternativephotography.com/uv-printing-using-sunlight-with-total-control/
(ホームページは、https://www.alternativephotography.com/)
っでそれを見てたら、日光写真って今でもあるのかな?っと思ったのです。4年ほど前のDiaryで書いたのですけど、その頃に100円均一ショップのセリアで組立式
カメラとコピアートペーパーを使った印画紙が入った日光写真を販売していたのです。私はいくつものセリアを周って探したのですけど、残念ながら販売が終わっ
ていたようで手に入れることができませんでした。
そこで日光写真で検索すると、なんと普通にあるではないですか。「箱カメラ組立キット」という商品名で色々なところで販売されているのです...知らなか
った。これも組立式カメラとコピアートペーパー24枚が付いて販売されていて、コピアートペーパー単体でも販売しているようです。さすがに100円ではないです
けど、安価な値段で販売されています。コピアートペーパーですので昔のような液処理ではなくて、アイロン掛けするだけで像が出てくるってのも簡単で良いで
すね。
昔子供の頃に日光写真をやったことがある人は、さぞ懐かしい気持ちではないでしょうか。日光写真を知っている人も知らない人もちょっと試してみたくなりませ
んか?
もちろん私もしばらくしたら買って作って試してみようと思っています。
2020/09/13 フェリー
いつも人のいない所で撮影しますので昨今の遠出を遠慮ってことは必要ないのですけど、ほぼ近畿一円内だけで撮りに出かけているような感じです。遠出をしてな
いので、今年はまだ一度もフェリーに乗る機会が無かったりするのです。
そのフェリーでの乗り場って結構わかりにくいところが多いのです。住所がわからないということではなくて、港内の待ち駐車をどこに並べればいいのかわからな
い所が多いということなんです。案内人もいなくて乗船直前でないと誘導してくれないところはザラですし、港内は広いですからまったく違っているところに駐車
して直前に違うことに気付いてギリギリ乗れたという事もあります。小さな離島での乗り場では単なる空きスペースでレーンにもなっていなくて「へっ、ここが待
ち駐車スペース?」というところもあります。普通の道路で待つところもありますし...もう少し地元民じゃなくても解りやすくしてくれると良いんですけどね。
一方、今まで利用した中で一番良かったフェリー乗り場は、津軽海峡フェリーの函館フェリーターミナルです。函館と青森、函館と大間との2つの航路を持ってい
ますが、このターミナルは広い上に、乗船待ちエリアと駐車エリアが明確に分かれていて間違いようが無く、乗車待ちでは高速道路の料金所のようにレーンごとに
その場でチェックできるようにもなっています。昔はすごく大きくてワクワクするような変わった形のナッチャンという名前のフェリーも少しの間だけ就航してい
ました。すぐに台湾の方へ移ってしまったようですけど...
また過去に、フェリーに乗った時に私の車1台だけで移動したことがありました。数台だけ搭載できる小さな船ではなくて、乗用車やトラックが数十台載るような
それなりに大きい船で、広い車輌甲板に私の車が真ん中にポツンと1台だけというのがなんとも非現実的な光景でした。高速バスでは何回か一人だけというのはあ
りましたけど、フェリーで車一台だけというのはその一度だけでした。車を使わない乗船客は他にもいましたけど...
っとまぁとりとめも無いことを書いているのも、どこか遠くへ行きたいなぁと思ってるわけなんですよ。
2020/08/31 フィルタの脱着
私は撮影時に何らかのフィルタを付けて撮ることが多いです。ただ、一眼レフに非常に濃いフィルタを付けると、ファインダーを覗いても真っ暗で何も見えなく
なります。それゆえ構図確認と撮影とで頻繁にフィルタの脱着を繰り返すことになってしまいます。主に捻じ込み式のフィルタを使うものですから、脱着時の
何回転も回転させる手間とか、粗相して落としてしまうんではないかという懸念が常に付きまとうのです。そこで、容易にフィルタを脱着出来るアダプタを市販
のものから3タイプほど見てみようと思います。
まずは以前にも記述したことのあるマンフロットのxumeというフィルタアダプタです。レンズ側にベース枠を付けてフィルタ側にもフィルタ枠を付けて、レンズ
とフィルタを合わせるだけでマグネットの力で一瞬でフィルタを付けることができるのです。マグネットの力で支えるゆえにフィルタネジ溝を使うレンズフード
を付けるには重さや衝撃で外れることがあるので、レンズ外側に装着するタイプの純正レンズフード使用前提にした方が良いように思えます。
次にケンコートキナーから販売されているワンタッチ着脱フィルターというフィルタアダプタです。これはレンズ側にレンズアダプタを付けて専用形状のフィル
タを使用すれば、少しの回転でレンズとフィルタが固定されるバヨネット形状になっているものです。専用形状のフィルタの種類が少ないので、実際はフィルタ
側にバヨネット枠を付ける別に用意されているアダプタを使用して、一般のフィルタでも使えるようにするかと思います。マンフロットのマグネット力かケンコ
ートキナーのバヨネット形状かの違いで、構造的には似た方向性の製品だと思います。
最後にUURigのRapid ND Filter Mount Bracketというフィルタアダプタです。これはレンズに付けるアダプタ枠とフィルタに付けるアダプタ枠が蝶番で繋がって
いる形状になっていて一体化しています。これをレンズに付けて反対側にフィルタを着けて、ファインダーで構図確認するときは観音開きのように開ければ、フ
ィルタが跳ね上がるのでファインダーがクリアになるわけです。フィルタ脱着を容易にするものではなくフィルタ装着時にもファインダー確認できる製品ですね。
っとまぁ3タイプほど勝手に紹介したのですけど、残念ながら私はまだ一つも持っておりません。少し悩んでるのも事実ですけど、元のフィルタ厚より分厚くなっ
てしまって広角レンズではケラれてしまうことがあるために躊躇しているのです。少し分厚くなってもケラれないレンズを使用している人には有効なアダプタ群
だとは思うんですけど、広角レンズを多用する私は迷ってしまうんですね。ケラれないようにステップアップリングと1サイズ大きなフィルタやアダプタで揃える
というのも手なんですけど、そうするとフィルタとレンズフードを新たに揃えるのが面倒で少し嵩張ることになるし...って考えてたら結局買ってないという
状態なんです。広角レンズでもケラれないアダプタがあれば理想的ですけど...
撮影図とファインダーが別経路の二眼レフやビューファインダーカメラなら悩むことも無かったんですけどね。
2020/08/19 *ist
私は同じフォーマットのカメラであれば、小さくて軽い方が良いと思っているところがあります。ただ実際は、操作性や機能などを検討して大きくなったり重くなったり
した機種になることが多いような気がします。
このカメラはPENTAX *istという2003年にペンタックスが発売したフィルム一眼レフです。後のデジタル一眼レフでも*istという機種名を継承したので、フィルム一眼レフ
に*istがあったことを知っている人は案外少ないかもしれません。また、この*istがペンタックスが最後に発売したフィルム一眼レフでもあるのです。結果的にエントリ
ー機で締めくくることになったことに、ペンタックスらしさが表れているような気がします。(公式では最後とは言ってないので、今後の可能性が無いわけでは...たぶ
んないけど)
エントリー機とは言っても、1/4000s迄のシャッターだとか測光も選べますし電子式プレビューも付いてるので、機能的に不満なことは全くないのです。っでこのカメラは
世界最小(35mmレンズ交換式フラッシュ内蔵AF一眼レフ)ということで、とにかく小さくて軽いのです。小さくするためなのか、コンパクトカメラによくあるフィルムパト
ローネを右手側に装てんするタイプになっています。使ってみると、両手で撮るというより片手で気軽に撮るのに合ってるカメラですね。
カメラが小さいので大きなレンズを付けると不格好ですので、これには40mm/F2.8のパンケーキレンズを付けることが多いです。smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedという
以前のデジタルAPS-C用のレンズなのですが、フルサイズのイメージサークルがあることを教えてもらったことで使っているのです。私の持っている交換レンズ群で唯一
絞り環の無いレンズでもあります(ミラーレンズを除いて)。
カタログ値だとカメラ(335g)とレンズ(90g)となっていて、奥行きはありますけど縦横サイズはほとんどコンパクトカメラサイズなんです。使い方もコンパクトカメラの代
わりに使っているようなもので、ただ一眼レフなのでピントの山を掴みやすいのとボケを確認できるのが利点です。
一眼レフは大きくて扱いにくいと日頃思ってる人にはいいかもしれませんね。
2020/08/06 長巻フィルム
先日、ローライの赤外フィルムのストックが減ってきたのでフィルムを買いましたが、久しぶりに長巻のフィルムにしました。
長巻フィルムはこちらのフィルムの種類ページにも書いていますが、ようは135(35mm)フィルムを自分で詰
めて作るというものです。100ft(30.5m)缶のフィルムであれば36枚撮りフィルムが約18本(今回短めにしたので20本になった)ぐらい出来上がるようになってい
ます。道具(フィルムローダーとパトローネ)があればフィルム単価が安くなるから使うのです。
ふとモールサイトで長巻フィルムを見て道具も持ってるので、懐かしさの再現という感じで十数年ぶりに詰めてみようかと思ったのです。もちろん安価であるとい
うのも理由で、ただ長巻フィルムって販社によっては割高だなぁと思う所もあります。フィルム価格は販社によって大きく差があるわけですけど、個人的には同銘
柄の36枚撮りフィルム10本と同価格帯で長巻フィルムを販売していれば、購入しても良いかなっと思っています。それを大きく超えるほど長巻フィルムが高いので
あれば、手間を考えると僅かの差になって恩恵があまりありませんから、素直に36枚撮りフィルムを買った方が良いんじゃないかと思っています。
その長巻フィルムを詰める作業はよくご存じの方も多いと思いますけど一応書いてみますと、フィルムローダーとパトローネ(20本ぐらい)の道具のほかにダークバ
ッグとテープとハサミ、そして私は白手袋を使用します。またフィルムケースも本数分あった方が良いでしょう。ダークバッグと白手袋は最初に長巻フィルムを
フィルムローダーにセットする時だけ使用しますので、後のフィルム詰め替え作業は明室にて作業できます。フィルムローダーに長巻フィルムをセットしたら、パ
トローネの芯にフィルムローダーから出てるフィルム端を傾きなくテープで留めて、パトローネの外装を装着してふたを閉めてハンドルを希望枚数まで巻上げて、
ふたを開けてフィルムを切るとフィルム1本が出来上がるというのを繰り返すことになります。この作業で気を付けたいのがテープを留める時で、テープはフィルム
の裏表を起終点としてパトローネの芯を囲むように留めることです。ようはフィルムとパトローネの芯が引張る力で剥がれないような留め方をするということです。
最後のコマを撮った後の巻上げ作業で剥がれてしまうと、フィルムの巻戻しができず且つ明室では対応できないという悲劇を経験することになります。ゆえに、テ
ープも品質の良いものを使うことです。私は以前売っていたパトローネ用のテープを使っていますけど、安物テープだと温度が上がると剥がれたり溶剤が垂れたり
するものがありますから、スリーエム製などの有名メーカーの強力テープを使う方が良いでしょう(巻上げノブを力一杯かける人は特に)。あとはフィルムケースに
銘柄のラベルでも貼るとわかりやすいですね。またDXコードが無いので、カメラにフィルムを詰めた後はカメラ側の感度を再設定しましょう...忘れがちだけど。
フィルムに詰めるのって流れ作業的なんだけど、久しぶりにやると結構面白いものです。本当は高くなってるC41処方のカラーネガフィルムの長巻フィルムがあれば
、もっと活用できるんですけどね...
2020/07/26 トラックのカメラ
昔どこかのサイトで見たアメリカの動画が記憶に残っています。その後探しても元動画が見つからない(似たようなのはある)ので、ところどころ曖昧で間違ってい
るかもしれません...
それはトラックを改造してピンホールカメラにしている人の動画なんです。トラックは外からは荷室内が見えないよくあるタイプのもので、もちろん普通に走行で
きるトラックで、でも荷室内はピンホールカメラになっているわけです。荷室の片方の側面にピンホールカメラ用の穴が開閉できるようになっていて、逆の側面
には大きな印画紙を平面で設置できるように改造しているのです。ようは、トラックの幅が焦点距離になっている巨大ピンホールカメラなのです。ピンホールの穴
も結構大きかった記憶があって、ピンホールカメラは焦点距離100mmぐらいで0.3mmとかの穴ですので、アメリカのトラックの幅となると10mmかあるいはもっと大
きな穴だったのかもしれません。
っでここからが少し憧れるのですが...トラックで旅しつつ運転して撮りたい景色があったら、その景色に合うようにトラックをとめて荷室で印画紙をセットし
てピンホールの穴を開いて露光するわけです。実際はトラックの位置が構図になるわけですから、印画紙をセットする前に荷室というカメラ内部にて穴を開いて構
図を確認してるはずだと思います。っで露光後は荷室は暗室にもなっていて、そこで液処理してプリント処理までするわけです。印画紙からどうやってネガポジ反
転していたのかは憶えていないですけど、とにかく撮影とプリント処理をそのトラックで行えるわけです。トラック荷室というカメラ内部で撮影現像するというの
が面白いところであります。また大きい荷室ですから寝泊りも余裕で出来るところが良いですね。
もっとも、広大なアメリカだから出来るようなところもあって、トラックが邪魔にならないように好きな方角へとめるというのが日本じゃほとんど無理でしょうね。
っとまぁ動画を見たと思っているから書いてるのですけど、昔のことで記憶が曖昧であるために本当に見たのかな?っという気も少ししています。真偽はおいとい
て、暗室と共に撮影旅行できるなんて理想的だと思いませんか?
2020/07/14 プラダンでストレッジボックスを作る
ガソリンスタンドで税抜き価格を表示するところってあるんですね。先日、2000円分だけ入れようとセルフのガソリンスタンドで給油しながらメーターを見ていると
、1800円ちょっとで給油が止まってしまったのです。タンクが満タンなのかな?っと思って給油を終えてレシートを見ると2000円になっていて、でもガソリンスタン
ドのメーターは1800円ちょっとの表示で止まってるわけです。なんだ?っと思って考えると税抜きで処理されているのですよ。なんか軽い詐欺にあった気分です。皆
さんも気を付けてください、っといっても先払いだからどうしようもないですよね。
ところで、私はプリントした印画紙は市販のストレッジボックスに入れております。ただ135(35mm)フィルムからのプリントは、小全紙(16x20inch)を半分に切った
10x16inchという規格外のサイズのために自作のストレッジボックスに入れるようにしているのです。加工がしやすくて湿気を吸わないということで、プラダンという
素材を使用して作っています。プラダンというのはプラスチック段ボールの略で、ポリプロピレンの薄い樹脂を段ボールのように中空構造にした板形状のものでして、
加工しやすく耐久性のあるものなんです。カッターで簡単に切れるのはもちろんのこと、厚みの半分までカットすればそこで折り曲げられるので、箱のような形状を
作るのはすごく簡単なのです。素材的には無酸性段ボールで作ったり木箱を流用する方が良いんでしょうけど、今は多湿ではない所に住んでいるので加工と耐久性の
他に入手が容易で比較的安価であるために選んだのです。
こちらがPDFファイルの展開図で、実線はカットするところで破線は厚みの半分までカットするところ
です。そして破線の所を折り曲げれば箱形状ができますので、グルーガンで接着するかハトメで留めれば簡単に出来上がります。箱の展開図は簡単に作れると思います
が、プラダンの厚み(このプラダンは4mm厚)を考慮することと、プラダンの波形状の中空部があるためにカッティング箇所や折り曲げ個所は少し位置がずれるので、
余裕を持たせた展開図で作るのが具合良いです。
今回のは使用してませんけど、厚みのない紙やプラ板で様々な形状の展開図を作ってくれるサイトも幾つかあります。
https://www.templatemaker.nl/ja/
サイズを入れればPDF文書なりに出力してくれます。箱形状のものから簡素な額縁もあったりして必要な時に利用するのも良いかもしれませんね。
2020/07/04 ニコンF受取り
年明けにニコンのメンテナンスサービスに預けていたニコンFと50mmレンズを受取りました。本当は2月にメンテナンスが終わったという連絡があって受取りに行こう
かと思ってたのですが、その後のコロナ騒動でニコンの臨時休館により延び延びになっていたのです。私が受取りに行くのが遅くなってたのが大きいですけど...
そのニコンFは親父からの遺品で、奇麗になって動作が良くなって帰ってきました。普段の135(35mm)フィルムカメラはペンタックスを愛用してますが、しばらく50mm
レンズとメンテナンスに出さなかった20mmを付けたニコンFで撮ることが多くなりそうです。
譲り受けた単焦点レンズがその50mmと20mmだからそれを使うつもりですけど、50mmの次が20mmって少し広角すぎるんですよね。いつも2本持つときは50mmと24mmが慣れ
親しんだ組み合わせで、かといって広角~標準であればそれほど拘りを持っているわけでもないので、気にしなければ焦点距離のことは忘れて撮りそうな気もします。
そのニコンFマウントとペンタックスKマウントって大昔から続いているレンズマウントなんですよね。レンズ脱着の回転方向が逆回転操作になること以外は同じで、
絞り環の絞る回転方向やピント近接無限大の回転方向が変わらなくて、メーカーが違ってはいても違和感なく操作できるのが良い感じなのです。
色々あってやっと受け取ることができたことで、もっと写真を撮らなきゃっと感じてしまったのです。
2020/06/22 スポッティングの筆2
私が借りているこのサイトのレンタルサーバーって使用できる容量が大きいんですけど、実際に使っている割合は銀行預金利息並みのほとんどゼロの使用量で、
なんかもったいなぁっと思っている今日この頃です。
ところで先日、スポッティングの筆を新しく試してみました。以前のDiary(2017.08.02)に使っているスポッテ
ィングの筆について記述してて、普段は「INTERLON 1026 3/0号 あるいは 2/0号」という水彩筆を使用しています。全く使用上に不満は無いのですけど、稀に
もっと細かい描写ができる筆があれば上手く補完できるのにと思っていたのです。そこで「Camlon Pro Plata 630 #100/0」という極細の筆を使ってみました。
INTERLONの筆も細かいと思ってましたけど、Camlonのこの筆はとんでもなく細いというか毛が少ないのです。毛というより産毛のような感じで、INTERLONの数分の
一ぐらいしか毛量がないのです。穂丈は4mmほどで短いのですけど毛の本数が少ないためか、かなり柔らかい書き心地です(点画しかしないけど)。毛筆に含む染料
容量が少ないので継ぎ足す回数は多めになって、そのかわり非常に細かなスポッティング個所も狂いなく点画することができます。まだ使用始めなので耐久性は
解りませんけど、柔らかめですから少し丁寧に扱った方がいいように感じます。
今回試した結果は思った以上に満足していて、個人的にはINTERLONとCamlonの2つの筆を使うことでスポッティング筆での不満は無くなったように思えます。スポ
ッティング箇所はフィルムの粒状性と引伸ばす倍率によって大きさが変わりますから一概には言えないですけど、私の場合はINTERLONをメインで使って補完的に
Camlonを使えば丁度良いような感じですね。
そうは言っても筆は人によって使い勝手で好き嫌いが出てくような用品だと思いますので、なにより自分の使いやすい筆があればそれが一番良いんですけどね。
2020/06/12 大阪北部で旅気分
ZENITというロシアのカメラメーカーが復活していて、デジタルカメラとレンズが販売予定(海外販社)になっています。カメラは置いといて、レンズは一時期流行
った対角魚眼レンズ(zenitar 16mm/F2.8)がラインナップされているのです。ぱっと見は設計は変わってないように思えて、値段も手頃な予約価格になっています。
ニコン・キャノン・M42のマウントが用意されていて、残念ながらペンタックスKマウントは今回用意されていないようです。魚眼レンズは常用するようなレンズ
ではありませんから、安価でお手軽に使ってみたかったという人には選択肢として考えても良いんじゃないでしょうか。
ところで、今は遠出するのに躊躇する方もいるかと思います。そういう方に、大阪府北部で各地を旅したような気分になるところを2つほど紹介してみようと思い
ます。
まずは大阪豊中市の服部緑地公園内にある「日本民家集落博物館」です。ここは北は
岩手県から南は鹿児島県までの10地域ほどの民家を再現しているところです。再現という表現は正しくなくて、現地で解体した民家をわざわざこちらに持ってきて
建て直した民家となっていますから、実際に使われていた家ということになります。広大な敷地という訳ではないですけど、それでも小1時間くらいは見て周れて、
また民家内部もあがれるようになっているところもあります。有名な白川郷の民家もありますし又庭などに畑を耕していて季節の木々が植えられているので、そこで
写真を撮れば現地で撮ったような写真ができあがるというわけです。
次は大阪吹田市の万博公園内にある「国立民族学博物館」です。こちらは屋内に世界
各国毎の生活必需品を展示しています。屋内といってもかなり広くて、2~3時間ぐらいは見て周れるのではないでしょうか。衣食住の用具用品の展示数の多さには
ビックリしてしまいます。私が説明するとあまり面白くなさそうに感じると思いますけど、騙されたと思って1度行ってみることをお勧めします。また、特別展や
企画展などで趣向を凝らした展示をしている時があって、私が以前行ったときには昔縁日などでやっていた見世物小屋の用具用品などを展示していてかなり面白
かった記憶があります。
これらは住んでるところから近いということで紹介したわけなんですけど、あらためて自分の住んでいる地域で探すと結構いろいろなものが見つかったりもする
はずです。遠出する気分ではないときには、周りで面白いものがないか探してみるのも良いんじゃないでしょうか。
2020/06/01 印画紙用現像液
モノクロ印画紙用現像液の製品って私はあまり変えることがないのです。それはコントラストを調整できる多諧調紙(マルチグレード)をメインで使用することに
なったときからで、再度のプリント時に露光データを変更調整するのが面倒だということが大きいのです。
今の現像液は長いこと(6~7年ぐらい)同じブランドを使ってきたのですけど、先日リニューアルされてブランド名が変更になったのです。たぶん中身は変わって
ないんでしょうけど、現像液がちょうど切りの良いプリントのところで終えることができたので、異なる現像液に切り替えても良いかなっと考えたのです。そこ
で、普通に量販店で手に入る印画紙用現像液をリストアップして比較検討することにしました。検討項目はいくつかあって、ニュートラルの色合いで継続的に
販売されるであろう製品を優先して、あとランニングコストです。そこでリストアップ項目に、実使用での現像溶液1リットル当たりのコストも計算して記入して
みました。製品毎に希釈率は変わりますし、希釈前容量を表記しているものと希釈後容量を表記しているのもあるので統一したのです。記入してみると驚くほど
コスト差があるんですよね。あくまで量販店で売っているものですから特殊なのは入れてなくて、でも安いのと高いのでは5~6倍ほどの差があるのです。色々な
現像液を使用する人にとっては常識なのかもしれませんが、せいぜい2倍程度だろうと思っていただけにビックリしました。ちなみに一番低価格の現像液はフジ
フィルムのパピトール40(20x2)リットルの大容量の製品でした。
まずは高価格帯の製品は除外して検討しましたが、結局は中価格帯でD72処方に近いと言われるコダックのデクトールにすることにしました。デクトールのMSDSを
見ると単薬の組成がD72処方とちょっと異なってますけど、最終プリント的にはD72処方相当ということなんでしょうね。「釣りはフナに始まりフナに終わる」で
はないですけど、プリントをやり始めた頃に自家調合でD72処方を使っていて、今になってD72処方相当のデクトールに帰ってきたわけです。なにかあっても自家
調合で間に合わせることもできるんじゃないかと思ったのが大きかったです。
現像液はよほどの高価格帯でなければ、好みになるであろう現像液を選ぶのが良いと思います。それはプリント処理では定着液の方がコストがかかる傾向がある
ためで、現像液で節約優先してもそれほどコスト削減効果が得られないからなんです。その定着液で私が選ぶのは、迅速タイプで非硬膜タイプのものです。本番
プリントではそうではないですけど、テストプリントでは枚数焼くために迅速タイプでないと時間がかかりすぎてしまうのです。また水洗や調色を考えると非硬
膜タイプの方が好ましいと思って使用しています。定着液はそれらタイプに限定するとあまり選択肢がないので、とりあえず安いものを選ぶようにしています。
これでプリント処理する準備は万端です。でもそれ以前にストックが無いから撮影から始めなきゃいけないですけどね...
2020/05/20 フォトブック
DeepLって翻訳サイトがかなり優秀なんですけど、それでも英文和訳で現像タンクを戦車と訳すんだなぁっと思っている今日この頃です。
ところで先月にフォトブックなるものを1冊だけ作りました。皆さんご存じのネット上なりでデジタル画像を編集して申し込むと、個人用写真集が家に届くという
ものです。ネット上でフォトブックを提供している業者はたくさんありますから、価格と品質やラインナップなどを検討して業者を決めることになるかと思います。
私は編集ソフトが使いやすかったMyBookという業者で申し込み、約1週間ほどで手元に届きました。
作ったのは21cm正方形の50頁ほどのものにしました。本当は30cm角ぐらいの大きさが良かったのですけど、私は印画紙をデジタルカメラで複写してデジタル画像と
するものですから、デジタルカメラの解像度が合わなくて21cm角にしたのです。一応デジタル一眼レフなんですけど6年ほど前に新品で2万円ほどで手に入れたもの
で、それほど解像度が高いものではないのです。2万円のデジタル一眼レフという格安の理由は、本体がショッキングピンク色で多分ですけど在庫処分だったと思い
ます。まぁ複写以外では使わないのでお得に買えたと満足はしています。
そのフォトブックですけど、編集作業がすごく楽ちんなんですね。画像を置くだけですけどサイズや位置合わせも細かく設定できて、文字なども自由に入れれる
ようになっています。ソフト上では本を見開いた状態での調整が出来て、頁をまたがるような画像配置も簡単にできるので操作性がなかなか良いのです。
普段は額装していない印画紙はストレッジボックスに入れて押入れの上の方に保管しているものですから、なにか作業がないことにはなかなか取り出す機会が
無いものなんです。パソコン上での複写画像は透過光で見るのでちょっと違和感がありますし...。そこで小さくても手元に冊子になったものがあっても良いかな
っと思って作ったのです。フォトブックの出来としては、複写画像で小さなサイズに縮小されたものなので元の印画紙とは雰囲気が異なってますけど、想像していた
よりも細かい所が潰れず印刷されていてほぼ満足しています。編集で入れた文字に関しては、もう少し違うフォントを選んで位置にも気を配った方が良かったかな
と少し反省しました。
フォトブックは部数が多ければ割高でお勧めしませんけど、今回のように1冊だけのように少ない部数であれば大した金額にはなりませんから、自分の撮り溜めた
写真をまとめて見たいなぁっと思ったときに試してみるのも良いかと思いますよ。
2020/05/09 モノクロ写真修復を試してみる
以前から気になっていた劣化したモノクロ写真を修復するということを試してみました。
詳しくは以前のDiary(2018.01.28)で書いてますが、ようは昔の経年劣化で薄くなったりしている印画紙
写真を液処理で元の状態に戻すというものです。ゴールデンウィークの自粛中でちょうど良いと思い、以前に骨董市で手に入れていた写真を使って作業をして
みました。この修復方法を確立された写真化学修復師の村林孝夫氏のホームページは以下サイトです。
http://murabayashitakao.com/
今回の使用薬品などは私が持っているもので代用して少し違うのですけど、大まかな処理工程は同程度にしてみました。省いてる工程もありますが...
私にとって大切ではない写真であって特殊な処理をされた写真でもないと思いますので、気軽に楽しみながら処理してみたのです。
っでその結果は芳しいことにはならなかったのです。一応以下をクリックすれば見れます。
・写真
スキャナに通した画像は全く補正を掛けずに処理前と処理後で比較しています。元と比べて逆に薄くなってしまい大失敗となりました。代用漂白液の処理が悪い
のか、再露光が足らないのか...それ以前にどうしてセピア色のままなんだろう? いくつもの改善すべき点があるようで、また時間のある時にでもやり方を
変えて試してみようと思っています。
今回の写真は名刺サイズよりはるかに小さくて薄いことから(水洗では沈む)、この写真は少なくとも私が生まれるよりもっと以前の写真だと思っていて、たぶん
ですけど1950年代ぐらいのものではないかと思われます。注意点として今回何ら大切ではない写真で行ったのであり、大切な写真で行うと修復不可能で後悔する
ことになるかもしれないということです。処理工程については特許が公開されているので知ることは容易です。
関西であれば四天王寺あるいは東寺の骨董市が定期的にあって古い写真を入手可能だと思われ、その他地域でも定期的に開催されている骨董市もあるかと思いま
す。暗室作業好きであれば試してみるのも良いんじゃないでしょうか?
上手くいかなくても結構面白いものですよ...
2020/04/29 プラクチシックス
日常のふとしたきっかけで幼い頃を思い出すということがあり、そのきっかけが景色であったり音あるいは匂いや触感であったりするでしょう。
ところで、このカメラはプラクチシックス(Praktisix)という昔の東ドイツで造られた中判6x6判の機械式一眼レフカメラです。後継機のペンタコンシックスと
いうカメラが有名ですけどほとんど同じカメラです。ここで紹介しているわけですけど、お勧めするカメラというわけではないのです。なぜなら、プラクチシックス
やペンタコンシックスを使っている人は少なからずトラブルにあう人が多いようなのです。シャッター速度 1/125sにするとうまく切れずにシャッターが開いた
ままになるとか、フィルムのコマ送りがバラバラになったりコマが重なったりとかの症状がある場合が散見されるのです。使ってみての感触としては、120フィルム
を使うので135(35mm)フィルム一眼レフより一回り大きくて、シャッターを切るとンゴッというシャッター音で切ることができます。そのシャッター音や巻上げ
などの作りがなんか大雑把な感じがしてしまうのです。
このカメラを初めて使ったときに、幼少の頃に遊んでいたブリキで出来たオモチャのロボットを思い出してしまいました。無骨な作りでゼンマイを巻いて歩かせて
もぎこちない動きで、どこか頼り無げなところが似ているのです。オモチャ扱いするわけではなくてあくまで感じが似ているだけで、それを証拠にこれらカメラは
一昔前に結構人気がありまして、それは写りに定評のあるツァイスレンズが格安で使えるカメラだったからなんです。西ドイツではなく東ドイツのツァイスである
のがその理由で、ビオメターやフレクトゴンなどのレンズが格安で使えるのは魅力的だったのです。
でも私が購入した理由は全く違っていて、中判で魚眼レンズを使いたかったというのが大きな理由だったんです。その時から持っていたブロニカ(SQ系)の
魚眼レンズを探したのですけど全く見つからず、プラクチシックスはマウントが異なるので迷ってましたけど仕方がないのでこのカメラを購入したのです。
使ってからわかったのですけど、当該機も1/125sが使えないしコマ送りもバラバラだけど幸いコマが重なることはなく、シャッターはその速度さえ使わなければ
良いので大した問題ではなかったのです。それよりも大きな問題があって、それはものすごくファインダーの視野率が低いのです。普通に写すと思いっきり引いた
写りのフィルムが出来上がってしまうのです。一説には視野率70%~80%程とも言われていて、使っていても否定できないほど低いのです。普通のレンズなら
慣れれば心眼で撮るっということも可能な気がしますけど、魚眼は歪曲を楽しむもので歪曲の大きい画面端が確認できないと致命的で構図が決められないのです。
結局は当初の目的が達せられないために後々まで紆余曲折するわけですが、それは別の話になりますので又の機会にでも述べようと思います。
っとまぁネガティブなことばかり述べましたが、運用や慣れで克服出来る人も多い気がします。フィルムのコマが重なる場合は、巻上げレバーがロックした状態で
巻上げ動作を繰り返すと少しづつ巻き上がるので、コマ重なりを解消することが可能です。
「あのツァイスレンズが格安で使えるのだったらカメラの出来は気にしないぜ」っていう猛者の方にこそ使う価値のあるカメラだと思います。
私はあまり使ってないけど...
2020/04/17 サイトリニューアル
新年度ということで、このサイトも全面的にリニューアルしました。っといっても記述内容は全然変更していませんが...
内容は変わってないけど画面構成は変わっていて、サイドメニューを廃止してメインメニューの下に分類的なメニューに変更しました。今まで
デスクトップPC使用しか考えていなかったのですけど、誰もがスマートフォンを使っている現状ではこのサイトも対応した方が良いと思い、それぞれの
画面サイズに合わせるときに伸縮できるようにメニュー構成を変えたのです。デスクトップPC上では少し使い難くなったかもしれませんけど、スマート
フォン上では少しだけ見やすくなったかと思います。
ついでにサイトを安全性の高いSSL対応に変更しました。とはいっても、このサイトは元々どこからも繋げてなくて外部から情報のやり取りが出来ない
作りですし、閲覧者の識別や属性を記録するcookieも保存しないので、安全性に問題があることは一切無かったのです。でもSSL対応してないとブラウザ上
では、「保護されていない通信」とか不本意なメッセージが出てきてしまうのです。そこで最近はSSLの利用料が安くなってきているので、サイトの
リニューアルのついでにSSL対応にも変更したのです。ゆえにこのサイトのURLは、
https://thin-film.jp
が新しいURLとなっています。httpsではなく今までのhttpと打っても転送されるので別に意識する必要はありません(ブラウザのキャッシュが残って
なければですが...)。
今回のリニューアルは中身は変わってなくて衣装だけ変更したようなもので、時代に合わせるために本の改訂をしたような感じです。中身に関しては
追加できることがあった時においおい進めていくことになるかと思います。まぁ頻繁には追加できないでしょうけど...
2020/04/08 行って欲しい場所
時事的なことは書かないようにしてますけど、最近は自粛ムードが漂っていて気分的に滅入ってしまいますね。そういう時には、落ち着いたころを
想定して、人が少ない場所への旅予定を立てるのも良いんじゃないでしょうか。だいぶんと先になりそうだけど...
っということで、関西から比較的近くて行って欲しいなと思うのが、島根県沖にある隠岐の島です。隠岐の島は大きな島で分けると4島からなる島で、
島後・西ノ島・中ノ島・知夫里島があって隠岐汽船のフェリーで本土(七類港・境港)と島間で運航しています。ただ島内移動を考えると乗用車使用
前提で、マイカーあるいは現地レンタカーが必須だと思います。マイカーで隈無く島内間を周って本土と行き来するのであれば、隠岐汽船でお得になる
切符もあったりします。
4島の中では島後が一番大きな島で空港や温泉施設とかもあり又それぞれの島も特徴がありますけど、私が一番お勧めしたいのが西ノ島なんです。施設は
あまり無いですけど、海を遠くに眺める雄大な丘陵の風景を望むことができます。規模が違うけれど、北海道の礼文島に似ているようなイメージをなぜか
持っています。とはいっても、西ノ島は1日で周れる程の島です。隠岐の島の別の島と合わせて周ると2泊ぐらいのプランで考えると丁度良いぐらいでは
ないでしょうか。
あるいは本土も考慮すると、鬼太郎の境港近くですし少し西に行けば出雲大社もあり、東であれば大山や鳥取砂丘なんてのも良いんじゃないでしょうか。
鳥取県内は高速道路も無料の範囲が多いので移動時間と費用を抑えることができます。
肝心な西ノ島の雄大な風景については記述しませんでしたけど、ネットで調べてみる方がより解りやすいかと思います。
とりあえず閉塞感でストレスを解消するための旅予定を立ててみませんか?