ときどき日記 4 (2016/10 - 2017/03)
2017/03/20 アウトレット
もうすぐ新学期になろうかという時期ですが、先日駐車場の管理会社から4月に値上げするとの文書を受け取りました。なんと4月から
2割以上の値上げ!っていくらなんでもその値上げは無いんじゃないだろうか...なんか冴えない新学期を迎えそうです。
一方こちらは嬉しいことで、全然知らなかったのですが昨年末からサイバーグラフィックスでアウトレットショップのネット通販を
始めているようなのです。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/cgc-outlet/
イルフォードやオリエンタルブランドのフィルムや印画紙がラインナップしているのですが、これが結構安く販売されているのです。
普段イルフォードのモノクロフィルムを使っているものとしては、ちょっと嬉しい出来事です。
とりあえずは暖かくなってきましたので、今たくさんストックしているフィルムと印画紙を消費できるように撮影に出かけると
しましょうか...
2017/03/09 子供のころ
小学生の頃、良く釣りをしていた。
転校生としてやってきたナオキという釣り好きと仲良くなったことがきっかけで、川や海を問わずに2人でよく出かけていた。
真冬の海で朝まで夜釣りしたことも何回かあったし、1人では持てないゴムボートを2人で持っていって海で舟釣りをしていたことも
あった。日帰りだけじゃなく旅館や民宿に泊まっての釣りもしていた。ある時は、私がボーイスカウトの年少のカブスカウトに入って
いた絡みで、テントや飯ごうなどの道具を持っていたこともあり、テントや炊事道具を持ってフェリーで四国に渡って、釣りをしながら
自炊をして1週間ほどいたこともあった。そのとき最初は徳島・日和佐の大浜海岸でテントを張っていたのだが、そこはウミガメの産卵地
で駄目だとウミガメの管理をされている人に言われ、近くのキャンプ場まで車で案内してもらった。そのついでに水槽に入っているたくさん
のウミガメを見学させてもくれた。キャンプ場では釣れた魚や採った貝などを焼いて食べていたのだが、同じキャンプ場の大学生の兄ちゃん
が私達を見かねたんでしょうね、豪華な食事を分けてくれたりもしました。小学生2人ですから、なにかと助けてくれる人が多かったのが
嬉しかったです。
今考えると、小学生がそんなことをするのを両親(ナオキの両親も)は、よく許してくれていたと思います。私が旅好きなのは、カブスカウト
に入っていたこともありますが、それよりも行動的なナオキに会ったことが何よりも大きかったように思えます。
昔は釣りのために出掛けて、今は写真を撮るために出掛けて、...なんだ成長していなかったのか。
2017/02/26 スポッティング塗料
役に立たないかもしれないけれど、たまには私が使っている用品を紹介してみます。
もっと良い用品があるよって思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのあたりは大目に見てくださいませ。
とっかかりとしてスポッティング塗料です。上図3種の塗料を使っているのですが、それぞれ下記の用途で使い分けています。
1) モノクロバライタ紙での白点修正用(左上図)
2) カラーRC紙での白点修正用(右上図)
3) 黒点修正用(下図)
1)はマーシャル(Marshall's)のモノクロ用スポッティング塗料で、セットですと3種セットと5種セットのものが販売されています。
もちろん単品でも販売されています。私はモノクロはバライタ紙しか使用しませんので、モノクロRC紙での使い心地はわからない
です。どこが良いかというと、きちんと欠点なく機能するところです。良くない塗料ですと印画紙面が膨らんだりするのもあります
ので、欠点無く使えるというのはなによりも良いですね。
2)はバーグ(Berg)のカラー用スポッティング塗料(正確にはハンドカラー用ですが)で、色10種セットになったものを使用しています。
もちろん単品でも販売されています。パレットや筆も付いていますが、筆は太すぎて使う機会は無さそうです。RC紙は表面が
コーティングされているので、スポッティング塗料と相性が合いにくく上手く機能する塗料は少ないように思いますが、このバーグの塗料は
染み込みも良くて普通に使えます。カラーRC紙で使ってますが、モノクロRC紙でも使えるんじゃないかとも思っています。
3)はサクラマット水彩という水彩絵具で、1)2)と異なって意図しない黒点が現れた印画紙を修正するために使用します。1)2)が透明塗料
であるのに対して、3)は不透明塗料として上塗りするわけです。このサクラマット水彩は水をあまり足さなければ不透明塗料として
機能します。パレットに盛った絵具の乾きも適度な遅さなので、スポッティングに合っているような気がします。筆にあまり絵具を
含ませずに、かすれる様な状態で根気よく何度も行えば、スポッティング箇所がわからないぐらいに仕上げることが出来るかも。
スポッティング作業って面倒だと思っている人が居るかもしれませんが、私は結構好きな作業です。精神集中させて、ヘッドルーペで
拡大した極小箇所を筆を使って埋めていくことで、いよいよ最終工程だと感慨深く思います。
っとまぁそんなこと言っても、スポッティングする必要の無いのが一番ですけどね...
2017/02/19 個展を終えて
2月12日に個展 『汀線 (みぎわせん)』 を無事終えることができました。
会期中にたくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
終日在廊できたわけではありませんが、老若男女様々な方からのご感想・ご意見は非常に身にしみ、今後撮影の糧に
なるように感じました。また様々なスタイルで鑑賞していただき、こちらの思っても見なかった着眼点でのご指摘には、
目から鱗が落ちるように感じられることもしばしばでした。メッセージメモでの直筆のご感想は、ときおり見開いて
今後の撮影意欲の燃料とさせていただきます。
本人としましては、この2週間非常に新鮮な気持ちで楽しむことができました。また、本人がお気楽に楽しめたのも、
ギャラリー・ソラリスさんが手厚いサポートをしていただいたことによるところが大きくて非常に助かりました。
ただ私の対応では、来場者の方にはきちんと対応できなかったこともあったかと思い、申し訳なく感じてもおります。
最後に、お忙しい中にお足を運んでくださり、あらためてありがとうございました。
2017/01/30 カラーポジフィルムリリース
フィルム復権の兆しなのでしょうか、コダックがカラーポジフィルムを今年度末にリリースするという発表がされました。
コダックではカラー・モノクロのネガフィルムは今でも継続販売されているのですが、2012年にカラーポジフィルムからは撤退していました。
それが今回のアナウンスです。一度破産法の申請を行ったことのあるコダックですから、採算性を考慮しての参戦ということだろうと
思っています。
これで縮小一途だったフィルム市場が増加に転じてくれるようになれば嬉しいことです。なにより凄まじかったフィルムの値上がりが
ストップして欲しいというのが本音です。できればもう少し安くしてくれないかなぁ、特に日本では高すぎますので...
とにかく嬉しいニュースです。カラーポジフィルムは使わない私だけれど...
ETC. あす31日より個展が始まります。よろしければギャラリーへお立ち寄りくださいませ。
2017/01/18 ペンタックス MZ-L
写真趣味になるって、人それぞれ要因があるかと思います。そのきっかけとして、機材を一新したときに変わって
しまったというのが少なからずあるんじゃないでしょうか。
もともと私は写真はまったく撮らなかった人でして、海外へも何回か行ったのですが1・2枚ほど撮るだけで
帰ってきたときには現像すらせずにフィルムを失くしていたぐらいで、海外のときの写真は一枚も存在してません。
そのような私が、写真趣味になったカメラは上図のペンタックスMZ-Lという初心者用のカメラなんです。(今でもよく使っています)
プラスティックでできたカメラですから高級感はありませんし、スペック的にはもっと高機能のカメラも存在しますが、
私にとってはすこぶる使いやすくてどんどん撮りたくなるようなカメラでした。
そもそも写真趣味でもなかった私がペンタックスに決めたのは、レンズに絞り環があるということが大きかったです。
単純な人間ですから、モニタやファインダーの情報を覗いて絞り値をチョコチョコ上げ下げするという行為が煩わしく、
ただ単に絞り環を回して数値をあわせるということに魅力があったのです。その時の選択が、思った以上の効果で写真趣味にどっぷり
嵌ったような気がします。
ペンタックスのKマウントは歴史が長くて古いカメラやレンズがあっても混在して使えるので、一時期は中古カメラ屋へ行って
昔のペンタックスのカメラやレンズを物色するというのが習慣だったときもありました。まぁそのせいで、他のメーカーのカメラにも
興味がでて知らぬ間にカメラとレンズが増えていくことになるわけなんですが...
最初のこのMZ-Lが仲間を呼び寄せたようなものですね。
2017/01/05 新年
あけましておめでとうございます。
皆さんはどこで正月を迎えられましたでしょうか?
私は青森まで飛んで、日本海側を電車やバスを使って帰ってきました。
さすがに五所川原あたりは寒かったのですが、秋田より南へ下っていくと寒くも無くて、昔行ったときのイメージよりも
かなり温暖な感じでした。
5日ほど旅に行って、撮ったのが120フィルム2本です。ちょっと少ないですよね...
やっぱり知らない土地に行かないとフィルム枚数も増えないような気がします。
とりあえず今年は、行ったことの無い土地(島になるけど)をいくつか行こうかと画策しています。
でも島って移動に制限が掛かるフェリー前提で、あまり好みの風景では無いときに逃げ場が無くて困ってしまいますが、
まぁ失敗しても良いかなぐらいの軽い気持ちで行くことにします。
皆さんも今年行きたい場所を考えてみてはいかがでしょうか、知らない土地だと気分転換にはもってこいですよ。
ETC. 今月末の個展の在廊日をPhotoページに更新しました。
2016/12/28 反省
2016年ももう少しで終えて、2017年を迎えることになります。
個人的には今年あまり良い写真を撮れなかったように思えます。それはただ単に行動力と方法に足らない部分が
多かったせいでしょう。来年は少しでもましな写真を撮りたいですね。
っと真面目にこういう反省点を考えるのも、区切りである年の瀬ならではのような気がします。
とりあえず、来年から頑張ろうっと。
今年このサイトに来訪いただき、どうもありがとうございました。
来年、時間を持て余しているときにでもこのサイトへ再訪くださいませ。
さてっと、年末年始はどこに撮影に行こうかな...
2016/12/19 チープなカメラ
個人的なことですが、個展の情報をPhotoページにアップしました。
よろしければギャラリーへお立ち寄りくださいませ。
ところで、昔(10年ぐらい前?)にプラモデルカメラなるものを買って、自分で組み立ててフィルムを詰めて撮っていたことが
ありました。たしかカメラ本体は800円ぐらいだったと思います。固定露出で固定焦点でプラスティックレンズですから画質は想像する
通りなんです。でも、なんせ軽くてシャッターボタンを押すだけの「写ルンです」のフラッシュ無しの感じですので、カメラで
撮ってるって感じがあまりしなくて、通りを歩くたびにバシャバシャと撮ってしまっているという、変にフィルムを消費するカメラでした。
そういうチープな組み立て式カメラって、今でもあるんだろうかと思っていましたがありました。
http://www.superheadz.com/lastcamera/
135フィルムを使うカメラで固定露出で固定焦点です。ただ、広角と標準のレンズが2種類(プラスティックだけど)付いてます。
私が使っていたものよりも高級なカメラですね。
http://otonanokagaku.net/magazine/vol25/index.html
これって販売されたときに少し話題になりました。135フィルムを使う2眼レフカメラで、120フィルムを使う普通の2眼レフ
よりも2周りほど小さいですね。手動で露出も焦点も合わせられるようです。まだ売っていたことにビックリしたのと、ちょっと
欲しいような気もします。
私が昔持っていたカメラほど安くは無いけど、探せばまだまだありそうです。
2016/11/30 印画紙
先日、Adorama(バライタ紙)の印画紙を購入したと言いましたが、なんか終了したような感じです。いつのまにか
大キャビネ版と小全紙版だけになっていて、大キャビネ版は在庫限りのようなので、小全紙版も終わりでしょうね。
とりあえず、追加で小全紙を購入してしまいました。
ブラックフライデーの絡みなのか、金曜夜に注文したら月曜朝に到着するというスピード配達でした。
生産を行わないショップブランドなので、色々な事情での終了も仕方がないのでしょうね。
でも結構気に入った印画紙でした。価格が安いのはもちろんのこと、品質が良くて安心して使えました。また、
ニュートラルトーンの印画紙ではあるのですが、普通のニュートラルトーンって温黒に寄ることが多いのですがこの印画紙は
冷黒寄りで、いつもと違う変化が気に入っていました。考えてみると印画紙ってフィルムに比べると入れ替わりが早いですよね。
無くなったり新たにできたりして...
そういえば暗室やり始めたときに使っていたのは、三菱製紙の月光という印画紙だったなぁ。
っと、新月のときに思い出してしまいました。
2016/11/21 スキャナ
今使っているフィルムを読み取るフラットベッドスキャナは、ゆうに10年を超えている年代物を使っています。
読み取った画像を見ると色は少し変だし、ドライバは32ビットOSしか用意されていないので古いPCでしか繋げられません。
買い替え時かなぁっと思ってはいるのですが、まだ動作するし結構高いので踏ん切りがつかないまま数年経っています。
自家プリント処理をする前の確認のためだけというのも躊躇する要因だったりもします。まだしばらく悩むんだろうなぁ...
しかし、スキャナと同じ値段分の印画紙を買うときにはためらわないんですよね、不思議なものです。
2016/11/06 キヤノンAS-6
Darkroomページ内に(書籍)項を追加しました。(ほんの少しだけの書籍紹介ですが...)
さて、上図のカメラはキヤノンのAS-6というカメラです。
30年ほど前に新品で購入したものですが、なぜ買ったのかよく憶えておりません。
その頃はカメラ趣味ではなかったので、水深10mまでの撮影ができるということに引かれて夏の海水浴で使おうと
衝動的に買ったのでしょう。
自動露出制御でフィルムもオートローディングで、カメラまわりのスイッチはシャッターボタンとストロボON
のスイッチしかありません。シャッターボタンも半押しなど無くただ押すだけです。そう、固定焦点なんです。
今となっては使うことが無いですが、小さな子供さんがいらっしゃるならオモチャとしては最適だと思いますよ。(中古しかないけど)
水深10mまで撮影できる水中カメラですから水辺でも大丈夫ですし、シャッターボタンを押すだけで簡単ですから。
大人じゃ撮れない傑作写真が撮れたりして。
2016/10/29 心強い海外通販
86mm径のイエローフィルタを探していたのですが、日本では売っていないので海外通販で注文しました。普通に
日本で売ってると思っていたのですが、無いんですよね。
ついでに小全紙サイズのペーパーセーフ(暗箱)やフィルムやスポッティング液なども一緒に買いました。
フィルムカメラで暗室作業をする者にとっては、日本で売っていない品物でも普通にラインナップされている
海外販社は本当に心強い存在です。それに価格も良心的で、懐に優しいですし。
先日はそろそろ始めようとモノクロプリント用に、印画紙を海外通販で注文して受け取ったところです。
AdoramaブランドとILFORDの印画紙で、Adoramaブランドの印画紙は使っているのでわかっているのですが、
ILFORDの方は久しぶりに使うことになります。数年前にタイプが変わってからは初めて使うので少し楽しみに
しています。そうは言っても結構いい加減な性格なので、違いがわかるとは思えませんが...
とりあえず、液類も含めてモノクロプリントの準備ができましたので、あとは時間を作るだけです。
2016/10/08 フェリーの運賃
少し遅い夏休みで北海道の方へ行っておりました。北海道では夜に氷点下になったりしましたが、例年より比較的
暖かな感じでした。
北海道へ車で行くときはいつも舞鶴か敦賀からフェリーに乗ってるのですが、フェリーの運賃って不思議なんですよ。
今回のように長距離ならある程度高くなるのはわかるのですが、そうではない短距離航路でも高い運賃のものがあります。
どうも航路距離は運賃にそれほど関係してなくて、需要量・競争相手の有無・貨物量の大小で運賃が大きく変わるもののような
気がしています。経験的には数時間程度の航路で行くフェリーが割高だなぁと感じています。
今まで乗った中で一番安かったのは尾道から向島へ渡るフェリーで、車と一緒に乗って90円でした。10年ほど前なので今は
変わってはいるでしょうけど...それにしても割安でビックリしてしまいます。まぁフェリーといっても車は3台程度しか
乗らないので、どちらかというと漁船のような船です。
また、フェリーに乗るときは普通前進で入るものですが、バックで乗らないといけないようなフェリーがあったりもします。
フェリーって船の大きさや種類もさることながら、売店や食堂あるいは客席の構成などでその地方や航路の特殊性があって
乗っていて面白いです。鉄道や航空などの交通機関よりも多様性があるので、愛好家が増えても良いと思うのですが...
それともこれから静かなブームになるんでしょうか...?