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ドライマウント加工の手順

♪ The Right Thing (by Simply Red)
 −−− アイロン掛けしたシャツはビシッとしてて気分良い

ドライマウントプレス

ドライマウント加工というものがあります。
これは額装された印画紙がきちんと平面性を保っている状態にしたい場合に行う処理です。
裏打ちの1種ですが、マットボードと印画紙の間にドライマウントティッシュというシート状のものを挟み、熱を加えると 印画紙とマットボードが接着一体化して印画紙の平面性を保つようにする方法です。 ようは額装したときに、印画紙が重力によって波打ったりせずにピシッと平面を保ったまま飾れるわけです。
ただ良いことばかりではなく、マットボードに貼り付けますので元の印画紙の状態には戻せないことになります。 (再度熱を加えることで印画紙を剥がせるドライマウントティッシュもあります)
ドライマウント加工を行う行わないは人それぞれです。額装せずに収納するときのことを考えればマットボードの厚さの分だけ 嵩張るのが難点かもしれません。
額装時に必要な処理かどうかをよ〜く考えてみてください。
でも自家処理でプリント処理まで自由に操れるようになっている貴方であれば、額装時でのピシッとした状態で飾れるメリットがありますので、 手持ちのプリントの1枚や2枚ぐらいドライマウント加工を試してみるのも一考かと思いますよ。
とりあえずやってみませんか?やってみる価値はありますよ!
では始めましょう...


【使う用品】
・プリントした印画紙
・タッキングアイロン
・ドライマウントティッシュ
・マットボード(印画紙背面に使用することで呼称はバックボードと呼びますので以降この名称で記述します)
・リリースペーパー
・ドライマウントプレス機
・ロータリーカッター(あるいは、カッターとカッティングマットと定規)
・定規(曲尺の方が使いやすいと思う)
・ペーパーウェイトなどの重し
・カッティングマット(下敷き用)
・静電防止ブラシ


【手順】
ここではバックボードに印画紙を貼り付けるところまで行います。
バックボードの大きさや印画紙の位置などは、こちらの額装とセッティング加えてマッティングの ページを参考にして、あらかじめ決めてから始めましょう。 今回は、額に合わせてバックボードは大全紙(20x24inch)サイズの厚さ4ply(1.5mm)のものを使用して、そこに小全紙(16x20inch)でプリントした印画紙を 貼り付ける作業を行ってみます。

1。バックボードをカットする
今回は用意した大全紙(20x24inch)サイズのものをそのまま使用しますのでカットする必要はありませんが、サイズが異なる場合にはマットカッター (垂直に切るので45度では無く90度のカッターを使用ください)で希望のサイズにカットしてください。

2。ドライマウントティッシュをカットする

ドライマウントティッシュ

ドライマウントティッシュは色々なサイズや材質のものがあります。その際に重要なこととしてドライマウント加工する印画紙の 種類(RC紙対応かバライタ紙対応か)に合ったものを選ぶことです。(RC紙とバライタ紙共通で対応のものもある)
っでドライマウントティッシュは、印画紙とサイズがある程度合うようにカッティングします。ある程度と書いたのは、印画紙余白はドライマウントティッシュと 共にカットするのでそのように書いていますが、印画紙余白を残す場合には印画紙サイズとピッタリ合うようにカットしてください。

3。印画紙裏面の中央部にタッキングアイロンで仮止めする

タッキングアイロンで仮止め

タッキングアイロンが適度な温度になるまで待ち、下敷き用としてカッティングマットを置いてその上に印画紙を裏面の状態で置いて その上にドライマウントティッシュを置きます。そして、印画紙中央部だけにタッキングアイロンをゆっくり円を描くようにして仮止めします。

4。ロータリーカッターで印画紙余白をカットする

印画紙余白をカッティング

印画紙(仮止めしたドライマウントティッシュも一緒に)をロータリーカッターを使って、印画紙の余白分をカットしていくわけですが、 一度にカットするよりも何回かに分けてカットする方が失敗が無いと思います。(定規とカッターでカットしても良いですよ)
印画紙余白をカットするしないは自由に決めていただいて結構ですが、余白をカットする人の方が多いです。未露光の余白をカットすることで画を露光範囲だけに 絞れるので完成させたと考えることも出来ますし、逆に余白を残すことで画の経年劣化を防げるという考えも出来るかと思います。

5。バックボードに印画紙を位置決めし、四隅にタッキングアイロンで止める

四隅をタッキング

バックボードは面の状態の良い方を表になるようにして、印画紙をペーパーウェイトなどの重しを載せての位置を定規などで測っていきますが、 少し重みのある曲尺を使うと失敗が少ないかと思います。
特にバックボードの上に被せる枠のあるマットボード(オーバーマットと呼ばれる)との差異で余白領域を見せる(オーバーマットの枠よりも画の領域が小さい状態のこと) ようにする場合には、垂直水平を正確に見せるために慎重に角度を測る必要があります。
図では曲尺を使用していますが、先にオーバーマットを作ってからオーバーマットを上に重ねて位置調整する方がピッタリ合う場合もあるかと思います。 (特にオーバーマット枠より画の領域が小さい場合には傾きを正確に合わすには良いかも知れません)
っで位置合わせできれば、隅の印画紙だけを持ち上げてドライマウントティッシュとバックボードを仮止めします。これを四隅に対して行います。 これでバックボードとドライマウントティッシュと印画紙が仮止めではありますが一体化したわけです。

6。ドライマウントプレス機でプレスする

ドライマウントプレスする

フラットニング処理で行ったようにプレス作業を行います。
ここでは下から、
1)マットボード
2)バックボード・ドライマウントティッシュ・印画紙(5までの処理で行ったもの)
3)リリースペーパー
4)マットボード
の順番で重ねてプレスします。プレス前には静電防止ブラシでホコリを払っておきましょうね。
リリースペーパーはドライマウントティッシュからの溶剤の垂れを押さえる為に挟みこんでいます。(垂れる場合があるので念のため)
今回のドライマウントティッシュでは82℃120秒でプレスしました。

7。クーリング

クーリング

フラットニング処理と同じ処理でアクリル板と重石を使って、冷えるまでプレスします。(数十分程度です)

8。完成です

ドライマウント加工完成

バックボードに貼り付いた印画紙が出来ているかと思います。
では、これからオーバーマットを作って額に飾りましょう!
もうすぐ貴方の素敵な写真を部屋に飾れますよ!もうちょっと頑張ってください。