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はじめに...(フィルムカメラについて)

♪ I Love You (by Oscar Peterson)
 −−− フィルムカメラは撮影・フィルム現像・プリントと3倍楽しい...かも

フィルムカメラは楽しい

私はもともと、写真を撮るということをあまりしなかった。
カメラは幾つか持っていたし旅行好きなのであちこち行ったが、 旅行に出かけても眼で見ることばかりでシャッターを押すという行為はほとんどしなかった。
デジタルカメラなるものが出始めたときも、35万画素デジカメから300万画素デジカメと買っていったが、あいも変わらず シャッターはあまり押さない状況だった。その頃のデジカメはまだフィルムには及ばない出来だからだろうと思ったが、 フィルムカメラでもあまり写さなかったので、単なる言い訳っぽい思い込みだったんだろう。
そしてやっぱりフィルムカメラだなと思い、フィルム一眼レフカメラを買った。あえて言うが、既にフィルム一眼レフカメラは 持っていたのであるが、絞り・シャッター共にモードを選択してLCD上で数値をチョコチョコ変える方法で、あまりにも煩わしく 面倒くさくて使わなくなっていた。
そこでせめてレンズに絞り環があり直感的に絞りを変えることのできるもの、ということで違うメーカーのカメラを買った。
それがシャッターをあまり押さなかったという今までの状態が嘘のようになり、もとからの旅行好きも相まって旅行+撮影といった 感じで普通の人並みに撮るようになっていた。カメラって使う人を選ぶとよく言われるが、逆に人のほうも自分に合った カメラを選ぶことで大きく変わるもんだと実感した。

最初はカラーポジフィルムで撮っていたのであるが、あるとき自家現像プリントしている人のホームページを見てかなり興味 が涌いた。撮影したフィルムはカメラ店で現像プリントするしかないと思っていたので、なんか自己完結できるところが新鮮で 自分に合ってる気がした。
フィルムの現像だけなら大した道具も必要ないことがわかり、とりあえず道具を揃えてトライしてみた。
これが思いのほか面白かった。フィルム現像といっても、市販の現像液を使う方法だけでなく複数の薬品を混ぜ合わせて現像する 処方がいくつもあり、処方を変えるだけでコントラストや感度が変化する様が新たな世界に踏み込んだようで面白かった。 処方もオリジナルな要素を加えたり、フィルムとの組合せを考えたりすることで趣味の幅が広がっていった。
写真を撮るだけの楽しみにフィルム現像での楽しみが加わり2倍楽しくなった。
そうなると写真を撮ることも増えていき、旅行の付けたしとしての撮るという行為が、写真を撮るために旅行に出かけるように変わっていった。
そこまでいくと、引伸機を買って自家プリントを始めるのにたいして時間は掛からなかった。赤ランプの中での初プリントはかなり感動した ことを憶えている。
デジタルカメラのように撮影後の確認も出来ないし、フィルム現像で失敗すると撮影からやり直さないといけないし、いいことが 無いように思えるが、失敗を繰返して最終的に得たプリントを見るとフィルムカメラをやってて良かったとしみじみ思う。

私にとってはフィルムカメラで撮るということは、「撮影+フィルム現像+プリント」とデジタルカメラで撮るよりも3倍楽しい と今でも思っている。 あくまで私にとっての考えだが...でもそういう私のような人は、実は他にも潜在的に少なからず居るんじゃないかとも思ってしまう。
デジタル全盛の昨今、趣味がデジタルカメラで撮影するって人は数多くいて珍しくも無いけど、フィルムカメラで撮影して自家現像 しているって人はかなり少ないでしょう。だけどその反面、人と違ったことをしているってことは天の邪鬼の私としては、ほんの少しだけ誇らしく 感じてしまう。
ここでは、フィルムカメラを持っていない方を対象に、フィルムカメラで撮るという楽しみを少し興味を持っていただこうという 趣向で書いています。さらに自家現像やプリント作業を楽しんで行ってもらえると嬉しいです。



ここではフィルムカメラでの現像プリントなどの記述を、微に入り細にわたり記述しているわけではありません。 また私が行ったことのあることしか書いておりませんので、偏りや独断が混じっていることもあるかと思います。 各工程での作業のやり方や好みというのは人それぞれもっており、正解というのは無いかと思っておりますので、 あくまで一例として御覧いただければ幸いです。